イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

前回の続き。
ようやく欅平に到着し、トンネル内の寒さから解放された。
山の寒さと思われるものを実感した。

欅平駅は、黒部峡谷鉄道本線の終着駅で標高は599m。ただし、一般の営業上は終着駅となっているが、「関西電力黒部専用鉄道」として、軌道はさらに奥に続いているそうだ。

黒部峡谷鉄道の駅では、到着後すぐに帰りに乗る列車を予約する必要がある。温泉や足湯、昼食を楽しめれば良いので、13時31分発に乗ることにした。鐘釣温泉ならもっとゆっくりしていたのだが、仕方がない。
まずはガイドを見つつ坂道を上がる。長さ87m、高さ34mの「奥鐘橋」という朱塗りの橋を渡ると見えてくるのが「人喰岩」。岩壁をえぐり取って作られた歩道なのだが、大きく口を開けた巨大な岩だ。その脇を通る。そして、落石から歩行者を守るために作られたらしいトンネルを抜け、「名剣温泉」に辿り着いた。およそ15分の道のりだが、これだけ上り坂を歩くと、ジワリと汗が出てくる。女の友人は「ちょっとコンビニまで」のつもりなのかヒールで歩いている。私達はやはり山を甘く見すぎていたようだ。

さて、名剣温泉だが、残念ながらというか当然というか、露天風呂は男女別であり非常に残念であった。
しかもここでも想定外の出来事が。なんと若い女性の二人組が男湯の方に間違えてが入ってきたのだ。私は脱衣をちょうど終え、今から風呂へ入るタイミングだったので思いっきり裸を見られてしまった。
女湯では、「びっくりしたよね。お尻見えたよね。」とか「おじさんかと思ったら、お兄さんだよ。」
という話が飛び交っていたようで、嫁と友人は顔を見合わせ、話が私のことだとすぐ気付き、笑いを堪えるのに大変だったようだ。まったく失礼な話である。よりにもよって、「見る」のではなく「見られるだけ」というのも完全に予想外‥。

まあ、ハプニングもあったがこの名剣温泉は景観も良くなかなか気持ちの良い風呂だ。ほんのりと硫黄の臭いが漂うが臭い程ではない。
私が入ったときは、私を含め男性客が3人。女性客は上記の4人。これくらいの人数なら十分に広々と湯船を楽しめるだろう。
泉質は、上流の祖母谷温泉が源泉となる弱アルカリ性単純硫黄泉で無色透明。効能は神経痛・筋肉痛・慢性皮膚炎とのこと。入浴料は立寄り入浴で700円。
また、宿泊者は貸切風呂や岩風呂(内風呂)も利用できるようだ。
温度は比較的高めに感じた。夏ということもあり、長くは入っていられなかった。女性陣はもっと早く上がっていた。秋は紅葉に寒いくらいの気温だろう。ゆっくり心地良い湯を味わえると思う。

その後は来た道を戻り、無料の足湯を目指した。私はというと汗が引かず服がベタベタになってしまった。いかに高地とはいえ真夏の温泉は無謀だった。本当に鐘釣でなかったことが悔やまれる。
さらにここで、よりにもよって仕事場の同僚(上司)と出会う。これも想定外。女二人を連れて歩く駄目部下という認識になったのだろうか‥。

長い階段を降りると、川の上に設置された見た目はかなり涼しげな足湯。しかし足湯は温度が高そうだ。ようやく汗が引いた状態の私は足湯を断り川の流れを眺める方を選んだが、女性陣は、喜んで足湯を楽しんでいた。冷え性の女性も多い。足先を暖める足湯は女性に人気なのも頷ける。

またまた長い階段を上り、駅構内の食堂で、山菜そば、たまご丼、月見うどんを注文。まあ特に味が優れていたわけではないが、美味しく頂いた。

で、時計を見ると12時過ぎ。熱さで永く楽しめなかった温泉のためか時間が1時間も余ってしまったので、帰りのトロッコ列車の予約変更が利くか頼んでみる。席が開いていたので13時31分を12時49分に変更できた。少し早いが戻ることにした。

帰りはひたすら暑い。人が犇き合い、トンネル内も午後となると涼しいと感じる程度だ。疲れのためか眠たさもピークに。
暫くするとドンと何かが背中にぶつかってきた。振り返ると酔っ払ったオヤジが倒れこんで、私を椅子代わりに高いびきをかいていた。困ったものだ。しかしこのトロッコ列車の普通席は座る部分だけの椅子で背もたれがない。仕方がないのかもしれない。

暑い中をようやく宇奈月駅に帰ってきたが、欅平より暑かった。当たり前だろうが、今から帰る富山市はもっと暑いだろう。我慢できない私は解散前にカキ氷を食べることを提案、富山市では有名な「山川いもや」のカキ氷でクールダウンし帰途についたのだった。やはり山川のカキ氷は美味い。私は「宇治ミルク」がお気に入りだ。

今回の旅行を振り返ってみると、かなり予定と違うことになってしまった。計画と確認がいい加減だったことが原因かもしれない。
それなりに楽しむことはできたが、涼を得ることができた旅行にはならなかった。しかし、温泉に関してはまた行きたいものだ。次回は海を希望したい!


写真は順に、
奥鐘橋
足湯場を上方より
足湯場
足湯場からの景観
欅平駅食堂の山菜そば
欅平駅食堂のたまご丼
欅平駅食堂の月見うどん
欅平駅にて不倫の雰囲気を漂わす私と友人(嫁撮影)
欅平駅これにて帰途へ