フランス語で「冷静・平穏」という意味があるこの「SERENITE」は絶妙にカーブしたボディラインが特徴で、まるで竹や刀といった「和」を感じさせてくれる静寂さに満ちたペンだ。
直線は人工的なものをイメージしやすい。この曲線は人が生み出したものでありながらどこかしら雄大な自然を思い起こさせる。
この彎曲した形状は、非常に手にフィットし、しかも、意識しなくても常に同じ持ち方になる。キャップを軸尻につけてもその美しいカーブが損なわれない点もよく考えられている。(写真1)
色も大変美しい漆黒や深い蒼の塗装で、静穏なイメージを高めてくれている。スターリングシルバーのリングも良いアクセントになりつつも、その雰囲気を一層引き締めている。(写真2、写真3)ただし限定品は除く。
重心も考えられているようで、キャップ、軸尻のどちらを上にしても立つように設計されている。
WATERMANは1883年、アメリカでルイス・エドソン・ウォーターマンが世界初の毛細管現象を応用した万年筆を開発したことからその歴史がスタートした。
インクがスムーズに流出するためには、流れ出たインク相応の空気が軸内に入って行かなければならない。ウォーターマンは毛細管現象を応用し、問題を解決した。その基本原理は以降の万年筆全てに用いられる重要な発明だ。
また、現代では当たり前のクリップ付きのキャップなども発明、筆記用具の発展に大きく貢献した。
1926年にパリに本拠地を移し、著名なデザイナーを起用したりと精力的な活動を続け、現在ではフランス景大の筆記用具ブランドとして確固たる地位を築いている。
洗練されたフランスのエスプリを感じさせるデザインが多く、中でも「SERENITE」はWATERMANを代表する
芸術性に富んだ一品だろう。
実用性、芸術性を兼ね備えた「SERENITE」で、貴方も心静かに机に向かってみては如何だろう。明鏡止水、斬新なアイデアが生まれたり、テストの成績が上がるかもしれない。
万年筆\120,000~
ボールペン・ローラーボール兼用\100,000~