三大時計ブランドの中でも中心的なPATEK PHILIPPE。まさに時計界のトップであろうその中のもっともシンプルでスタンダードなモデルがCalatravaシリーズであり、私達のような庶民でも手が届く。
私のような若造は、ついつい複雑機構や機能に目を奪われがちだが、「腕」時計とは本来どういうものかということを鮮烈に心に刻むことの出来る一品だ。
手巻きの機械式腕時計は、自分で毎朝竜頭を巻いてやらなくてはいけない儀式がある。主人がいないと時計は止まってしまう。時計はある意味伴侶となりと常に一緒に刻を歩むのだ。それが男性が特に腕時計に惹かれる大きな理由の1つだと思う。
また、常に身に付けるということは、当然機械として、装飾品として優秀でなければならない。頑丈さ、精度、視認性、美しさ、付け心地、存在感等。Calatravaはまさに優秀だ。
ラウンドのスモールセコンドの3針は視認性が抜群な上、飽きが来ないデザインなので、若くからも年を取ってからも使える。一生モノに相応しい。
機械に関しても超複雑機構を得意とする会社での最もシンプルな作り。精度はもちろん信頼性、耐久性も十分。玄人の話では、PATEK PHILIPPEは機械にも「余裕」があり、ストレスが少ないのだそうだ。
付け心地も薄い作りと軽く彎曲したラグが腕に合う。
CalatravaはPATEK PHILIPPEのシンボルマークであるカラトラバ十字を指す。この名を冠するPATEK PHILIPPEを代表するモデルなのだ。
また、時計界のトップだけあり、アフターサービスやオーバーホールも安心だと言う。これで定価150万円(YGモデル)は妥当ではなかろうか。