今日は朝からかなり雨が降っていたので、憂鬱だったのだが、午後からは雨も上がり良い天気だった。
特にすることも無く、ドライブでもと、車に乗り込み、好きな音楽を音量大きめで、気の向くまま、頭上に流れる雲と風を満喫した。

ことドライブに音楽は欠かせない。ドライブだけでない、生活に音楽は必需品だ。もはや娯楽ではないのだ。生きていくために酸素や水と同じように必要なものだ。音楽の無い世界を創造して欲しい。人間らしい営みが感じられない。

こう考えると、昔のアニメ「超時空要塞マクロス(特に劇場版「愛・おぼえていますか」)」を思い出す。
文化を無くした異星人と人間との邂逅。戦うことしか知らぬ異星人が、歌によって文化にそして愛に目覚めていく。戦争を終わらしたのは時代を超えた、当たり前のラブソング。
大袈裟かもしれないが、このアニメの言いたいことは間違っていない。音楽は国境を越え、人間の心を揺さ振る。文化の違いはあれど、良い音楽は後世に残り人を感動させ続ける。それが異民族を交流させることになる。

とまあ、思ってもみるのだが、実際人間の性格は十人十色。好きな音楽も十人十色だ。
では、自分が感動する(または好きな)音楽とは?
とりあえず、私が選んで、結婚式で流した曲を考えてみた。間違いなく好きな曲を選んでいるはずだ。

MALICE MIZER 神話より「再会」「運命の出会い」
LUNA SEA Symphonic Luna Sea機き兇茲蝓Providence」「MOTHER」
Nightwish wishmasterより「FantasMic」
植松伸夫 FINAL FANTASY VOCAL COLLECTIONS-PRAY-,-Love Will Grow-より「Prelude」「Love Will Grow」
ZUN 「千年幻想郷~History of the Moon」「上海紅茶館~Chinese Tea」「恋色マスタースパーク」
菅野よう子 「WANNA BE AN ANGEL」「限りなき旅路」

はっきり言って殆ど知らない人がばかりではなかろうか。ビジュアル系(この表現は好きではないが)やらヘビィメタルやらゲームやらアニメやら我ながらすごい選曲をしたものだ。
よく曲をみてみると、教会に似合いそうな仰々しい曲が多い。雰囲気重視の選曲だ。
荘厳であり、それでいて実際の教会とは違うものを演出したかったのだろう。まあ自己満足の世界だ。

MALICE MIZERはGacktが在籍する前から聞いている。このグループに関してはビジュアル系でよいだろう。見た目も音楽に関する重要なファクターとなる。ライブは残念ながらビデオでしか見た事がないが、さながらミュージカルのようなものだ。音楽の演奏、服装、ダンス、劇等の演出により耳で聞くだけでは味わえない面白さがそこにあると思う。
この「神話」はGacktが脱退し、ドラムのKamiが亡くなったあとに販売されたものだ。インストゥルメンタルで聞きやすい。

LUNA SEAはビジュアル系がまだヘビメタと言われた時代のバンドだ。曲調は激しくもメロディアスで好きだった。このままでは結婚式に向かないは百も承知。
で、Symphonicの出番だ。このアレンジは素晴しい。原曲からの美しく変貌を遂げた旋律が見事だ。パッと聞いたら絶対LUNA SEAだとわからないだろう。

Nightwishは フィンランドのバンドでTARJAという女性がvocalを務めている。女性vocalのへヴィメタルはあまり多くないのだが、このバンドのTARJAの存在感はすごい。サードアルバムの「wishmaster」の中でも一際異彩を放つのが「FantasMic」。初めてVALENSIAの「GAIA」を聞いたときような衝撃を受けた。

植松伸夫はFINAL FANTASYシリーズのゲーム音楽を作曲している音楽家だ。このVOCAL COLLECTIONSは、かつてのゲームに使われていた曲を編曲し、歌をつけたものだ。大木理紗と野口郁子という方がvocalを担当している。
ゲームミュージックというのは難しい。その場面に合った曲でシーンのとおりに盛り上げなくてはいけない。しかもゲームは昔、音数が少なかった。携帯電話の着メロの初期のように、再現できる音が決まっていた。それで曲が、人々の記憶に残るという事は、ゲームと曲のクオリティが高いことの証明だ。

ZUNもゲームミュージックを作っている。ただしこの方は音楽家ではない。作っているのは音楽だけではないのだ。
同人でシューティングゲームを作って販売しているのだが、ゲームのプログラム、音楽、キャラクターデザイン、グラフィック全てを基本的に1人でやっているようだ。多芸なことこの上ない。音楽もゲームの世界観にすごく合っており、スピード感も有る。ドライブ中に聞くと危険なくらい気持ちが良い。

菅野よう子は先程でてきたアニメ「マクロス」の続編「MACROSS PLUS」の全音楽を担当している。他にも色々なアニメ、映画などの曲を作っている。今回は映画版の「MACROSS PLUS MOVIE EDITION」と∀ガンダムのエンディングから曲を使用した。菅野節は宗教懸っていて、聞いて鳥肌が立つものもある。

興味が出たらぜひ聞いてみて頂きたい。