さて、病気の事は何となく簡単に自分史で説明してきましたが、だいぶ横に外れてしまってた、私が素直になれない、人格として最悪だと自分で思う原因の一つ、(自分史19までを読んで頂いたら有難いです。)2歳年下の従姉妹との関係だ。

自分史19では、私より賢い彼女が私と同じ高校に決まった事まで書いたはず。前にも書いた様に、なるべく目立たず、時には罵声を浴びせられても、聞かないふりをしていた私の日常生活に、彼女が入学してくるのだ。高3の大変な時にこんな落とし穴が待っているとは思わなかった。

私の、自分に課した事はただ一つ。学校内で従姉妹にあっても知らないふりをする。
その事が破られたのは、入学式が終わり、新学期が始まった4月半ばの事だった。あいも変わらず私への嫌がらせや罵声は1年も、2年も3年も変わりなく、人数が増えたのではないかと思う程に思えた。そして、その日はいきなりやってきた。
従姉妹の目の前で、

嘘つき女!ほら返事しろよ!何無視してるだ!

そう、大声で言った相手を見ようと顔を上げると、その直ぐ横には従姉妹と友達が止まってこっちを見ていた。私も友達と一緒にいたのでそのまま去ろうとした時だった。

○○ねえちゃん!

もし、逆の立場だったら、私は声を掛けただろうか。いや、絶対にありえない。それが、友達なら違うだれうが、そんな姿は見てはいけない、とは思わないのだろうか。友達は、私の名前を呼んだ事を聞き逃さなかった。一瞬時が止まったように思えたが、次の従姉妹の言葉は、どういう意味が含まれているのか、今でも忘れられない。
私の友達に、

初めまして、憧れの○○お姉ちゃんが好きでこの高校に入学した。1年の○○○○です。○○お姉ちゃんの事これからもよろしくお願いします!
でも、あんな風に、イジメにあってるなんて知らなかったです。酷くないですか?先生も何もいわないんですねー。

黙れクソッタレ!と言いたい気持ちを力いっぱい堪えながら、その場を早く離れたい気持ちだったが、友達とて、お願いするもしないも、お前に言われたくない!私は、従姉妹を連れて近くのトイレに向かい言い放った。

私の世界とあなたの世界は違うの。それに、これからは私を見ても何も言わないで!そういう私に、彼女は反撃を始めたのだ。

私は、こんな学校に来たく無かった!なのに、無理やりここに入らされたの。別にイジメにあっていようがなかろうが、私には関係ないけど、従姉妹として恥ずかしいじゃない!逆にこっちが嫌なんですけど!大人しく優等生気取りしちゃってさ!

はい、私の中でパチンと何がが切れました。もうどうでも良くなったし、私の何がわかるんだってんね。

私とあんたは正式には従姉妹では無いから、だって、叔母さんの籍に入れれなかったんでしょう!

さあ、今となってはブチ切れだとはいえ、彼女自身の事では無い話で反撃してしまった事になるのだ。私が大人では無いのだが、その時は許せなかったのだ。
本当の事を言われカッとなったのか

言われなくても、今後一切私達は他人だから!

と言い捨てて彼女は私から離れて行った。