平凡が日常となっている現代。
時々、ご長寿の患者さんとお話をしていると出てくるのが
戦争の話。
時代も令和となり、戦争という言葉が時代と共に風化してきている。
今日は、92歳の患者さんのところで20分弱お話を伺ってきました。
戦争では四国と九州の間の海域へ侵入してくる船に向かって、特攻隊の船版のような任務へ就いていたそうです。
よく聞くゼロ戦のような戦闘機の特攻隊の話は聞きますが、
今日は特攻隊の船バージョンの話を初めて聞きました。
そうだよね~!敵が攻めてくるのは空からだけじゃない。
って感じ。
ここで、印象に残ったのは、
特攻隊でよく聞く、
「天皇陛下、ばんざ~い!」
の掛け声とともに敵の戦闘機・戦艦に突撃していくというエピソード
その患者さんによると、本当は皆
「お父さん、お母さん、ばんざ~い!!」
って言って死んでいったんだって。
お父さんとお母さんは大切なんだよ。って。
そうだよね。国の為とはいえ、表面上は天皇陛下
でも、やっぱり最愛なる人のために捧げる命。それが真実かもなぁ~って思いました。
で、戦争が終わり患者さんは戦死は免れたものの
終戦を知ったのは、終戦記念日から10日後の8月25日。
戦地から家へ帰る時は、何でも持って帰ってよかったんだって。
で、家は農家で米はいっぱいあったから、たくさんのタバコを持って帰ったって言ってました。
そして、お父さんが村中にタバコを配ったって。
戦後、お金もなく仕事もなくって、最愛の人と結婚は出来たけど大変な時代だったと。
マッカーサーの話がタバコと共に出てきましたが、
「マッカーサーが配給したアメリカのパンは最高にうまかった!」
とか、私にしたら歴史上の人物過ぎて全然ぴんと来ないんだけど、
すごい時代を生き抜いてきた人なんだなって感じました。
92年も生きてると、この90年間っていう時代のスピードはとてつもなく早く
とてつもなく恐ろしい変化だったんだろうな。
その患者さんの話はまだ続き、この後伊勢湾台風へと。
命がけの体験を一生で何回もされている。
現代では考えられない時代を生き抜き、
今も尚入院しながらも心のどこかでは100歳目指してるんだということが伝わってきました。
最後、この患者さんには
「話を聞いてくれてありがとう。」って。
私も
「貴重なお話をありがとうございました。」とお部屋を後にしました。
これからの人生を思うと
戦争体験談は聞きたくても生の声は聞けなくなるんだろうなぁ~。
と思った今日の出来事でした。
私たち、本当に恵まれてますよね。