貪欲な男











それは私の元夫













とてもお金や物に対して執着が強く、さらに何かを得ても満足が出来ない。幸せを感じられない男であったと思います。













今思うと、愛情に飢え、そういう物で埋めていたのかな?と思ったり…。












満足、安心と言うものを知らないから、手に入れても不安。













もっと…もっと…

















そんな感じだったのかもしれません。













私と結婚し、私を手に入れても元夫はいつも不安な状態でした。


母の影響力を大に受けていた私だったので、常に私の母に対して敵対心を持っていました。














そして、元夫はモラルハラスメントをするようになりました。















モラハラ夫











当時、本当にその言葉が世間で話題になっていた頃。









何かと耳にし、当て嵌まる部分も多かった様に感じます。











何に関しても自分の思い通り、理想通りに物事が進んでなければならず…私にその理想を求められることも多々ありました。













病院の食堂がまずいからと弁当を作るようになったら、人前で広げるにはおかずの品数が少ないと怒り、最低7~8品は入れろって言われたり…。















朝ごはんは起きてすぐに食べれないからと、おにぎりやサンドイッチとコーヒーを朝から作って持たせたり。








冬にはボードをやりたいからボード用品を一通り家計から出させようとしたり。。









常に、働いて収入を得ている自分が偉いんだ!













ってのが口癖でした。













そして、働かせる気はないくせに早く働けって言われました。












妊娠している時でも、病院では、妊婦でも頑張って働いている看護師さんはたくさんいる。そんな看護師さんに比べたら、私は甘いって。











何かにつけて比べられました。













私が逆らったり、自分の機嫌が悪いと“話し合い”という名の拷問は深夜時間問わず続き、私が謝り、期日を決め改善すると約束してやっと終わる繰り返し。











また少し経ち、前の約束が守れてないのを皮切りに、いろいろな方面に飛び火。







他にも息子(当時1歳)の為にお互いの家を行き来できるような友達を早く作れとか、兵庫へ嫁ぎ、自分の友達でさえいない状態なのに、初めての子育てでそこまで要求されるとは思いませんでした。












市の子育てサークルにも入ってみたりしたけど、なかなか気の合う友達も出来なかったり。












何度か喧嘩し、家を出ても行くあてもなく、息子を抱き歩き留守の元夫の実家の前で泣くこともありました。














当時は娘を妊娠してたし一人の体じゃなかったから色な不安でホント、辛かったな。。
















元夫、今の私と同じ仕事をしていたので、もちろんオンコール当番があり、同僚2人で回してたのでほとんど当番でした。となると、仕事から帰ってきてもお酒が飲めない。












飲めないのが嫌だからと、もしオンコールが鳴ったら私が病院まで片道40分の道のりを送って行くこともありました。










もちろん、深夜であれ、呼ばれれば送って行かなきゃならないから寝ている息子も車に乗せ、病院まで行き、いつ終わるかわからない治療を車の中でひたすら待つこともありました。














同じ資格を持ち、どんなことを仕事でしているか分かっていたからこそ、応援したかったけど、子供を産んで母となった私には息子を守らなきゃって思いが一番でした。












なんで、寝ている子も起こしてまで、お酒が飲みたいがためにここまでしなきゃいけないんだろう?って疑問が出てきたのでした。







そして、 私の実家の悪口から、、お義母さんや他の人の口を借りての嘘(これは後々わかることですが・・・)。




自分の事を悪く言われるより、実家を全否定されるのは本当に悲しかったです。






悪口を言われる度、私の心は元旦那から離れていっていることに全然気づいていないようでした。







そして、元旦那の言うことが信じられなくなっていました。







正直、結婚が私の人生の墓場と化し、元旦那もいない時がとっても平和に感じられました。









そんないろんなストレスが積み重なり・・・・・












あれは忘れもしない5年前の2月










いつものように家族で買い物に行ってました。












パソコンのモニターが欲しいとか見に行くとなり、ちょっとお金の事で私が言ったのが気に入らなかったんだと思います。












そこから、いつものように“話し合い”が始まり、またいろんな部分へ飛び火。












ずっと車で何時間も連れまわされ、最後はなぜか冬の海岸へ連れてかれ、そこで息子の取り合いとなり、元旦那が息子を連れて死ぬと死なないとか・・・










ずっと私は泣いてた。










もう駄目だと思った。










だから、もう謝ることもしなかったし、もう終わりにしたかったんだな。












そんなことを何時間かしてたら、運がいいのか悪いのか、病院から呼び出しがあり、そこでやっと一区切り。














そのまま病院へ連れてかれ、とりあえず帰っていいって言われたので元旦那を置いて帰ってきました。










そこで、もうダメだってことを自分の両親にも伝え、その夜には元旦那の母も心配して来てくれたけど、泣きすぎて、かなり目が腫れ、自分の顔じゃないみたいになってたのを覚えてます。














娘を妊娠しても変わらなかった。














これが私が離婚を具体的に考え始めた出来事でした。












そして、もう1か月もしないうちに里帰り出産を控えていたので、その後は当たり障りなく主婦業を終え、出産1カ月前・・・私は実家へ。
























娘出産&離婚へ向けて編へ     ~つづく~