近所に虫博士がいた。
虫のことならなんでも知っている男の子。
俳句と言われているのに、
まるで5・7・5なんて無視した、
でもとても素敵な詩を書いた女の子。
私も、工作が大好きで、
紙とハサミと色鉛筆があれば、
何時間でも遊んでいられた。
大人になると、
そんな子たちが周りからいなくなった。
わたしは勉強の世界に入りすぎてしまったんだと、今更気付いた。
勉強はたのしい。
でも、
虫だって面白いし、
詩だって素敵だし、
工作だってたのしい。
あの頃を思い出して、
いまの自分はなんて狭いところにいたんだろうと思った。
もっといろんな人を見て、
いろんな考え方を知りたい。
