奈良国立博物館で開催中の、
第66回正倉院展。

奈良が最も賑わうというこの展示、
行きたいなーとずっと思いつつ、
この時期に関西に行く機会がなかったもので、
これまでずっと見られないまま。

今年はなんと、開始日の金曜日に兵庫でのお仕事が。
これはまたとない機会!ということで、
土曜日見に行けるよう、
帰京を1日延ばしまして、
奈良に泊まることに。

お仕事が早めに終わり、
鶴橋で運良く特急に間に合って、
なんとか入場可能時刻にギリギリ間に合いそうな感じに。

奈良は何度か行っていて(今年だけで5回目)、道も距離感もつかめているので、これはいけるはず、とダッシュ。

幸い、最後の入場者に。
係員さんありがとうございます。

数年前行った母から、
地元の方が、朝いちばんから混み合うのでとても入れないよ、夕方の閉館直前が一番見やすいよと聞いたそうなのですが、
結果としてはその、いちばんマシな時間帯だったようです。

ちなみに、閉館1時間半前から入れる当日券、オータムレイトチケットは、
通常当日券1100円のところ800円とお得。

いつも静かな奈良なのに、
建物の外にまでお土産物やさんとかチケット売り場なんかがあって、人がわんさか。もう日も暮れたのに。
これが正倉院展かあ、とびっくりしました。

私はいつも、展示全部をちゃんと均等に見る、ということがなくて、
ざーっと歩いて、気になるというかつかまれるというか、そういうものだけじーっと好きなだけ見てしまいます。

今回もそんな感じで。

なぜだかわからないのですが、
伎楽面、というのが大好きなのです。
伎楽というのは、むかーしむかし、奈良時代に伝わった無言劇で、
お面をつけた役者さんが音楽に合わせてパレードしたり踊ったりしていたようです。滑稽なものだったようです。

といいつつ、果たしてどんな音楽で、どんな踊りだったのかはもう伝承されていないのです。
復元されてはいますが…
残念。

ま、その伎楽で使った伎楽面が、東京国立博物館の法隆寺宝物館でごく稀に公開されていまして、
ある時それを見て、もう大好きになってしまっあのですよね。
なんとも愛嬌があって、目が離せない。

今回も、正倉院におさめられている2つのお面が展示されるそうでそれを目当てに。
ま、それさえ見られればいい、くらいの気持ちで館内へ。

幸い伎楽コーナーはもう空いていて、
じっくりたっぷり見つめることができました。
崑崙というのが出ていて、なかなかかわいかったです。

じーっと見ていると、
あー、これに色を塗った職人さんがいたんだなあ、とか、
これ被ってどんな踊り踊ったんだろう、とか、
どんな光景が見えたのかなあ、
この目の穴から、お客さんがどんな風に見えたんだろう、とか、
もう、妄想が広がって大変。

崑崙の衣装も展示されていて感激。
靴下?足袋?のようなものも展示されていて、
そこには役柄が墨で書き込まれていたんです。
崑崙の履物は、その後迦楼羅という、私の一番好きな役柄の役者さんも履いたらしく(同じ役者さんが演じたのかも)、
崑崙、迦楼羅って書いてあったそうです。

なんだかそんなの見たら、
がやがやした、熱気に満ちた楽屋で、
おい、俺の足袋どこだよ?
知らねえよ、そこにあんだろ?
え?ないんだよ?あ、あった!
おーい、急げよ、迦楼羅出番だぞ!何やってんだ!
すいません!

みたいなやり取りしてたのかもなー、
なんてまたまた妄想が広がって、
ドキドキにまにましてしまいました。

なんでこんなに好きなんでしょう…

もちろん、他にもめったに見られないお宝だらけ。
美しい細工の数々に感動しきりでした。

そして混雑っぷりにも驚愕。
こんなに混んだ奈良は初めてでした。

まだもう少し正倉院展は続きます。
ぜひお運びくださいませ。