4月3日(金)
今日はやっと春らしい陽気になった。来て見ると、元気だが氷枕だ。朝微熱があったという。今は平熱に戻っている。理学療法士と話をして、今月からまた車椅子のリハビリを再開するそうだ。彼が隔月の担当で、その間は誰も妻の相手をしてくれないようだ。
今日、僕が痰取りをしようとすると、いやだとばかり僕の手をつかんでやめてくれと言う感じだった。ぼくがするのがいやなのと聞くとうんと言う。でも、退院したら僕が取るしかないんだよ、下手でもしばらく我慢してというと考え込んでいた。懲りずに続けるしかない。
4月4日(土)
今日は、来て見るとナースステーションで車椅子に乗っていた。僕が行くと、妻はスープが飲めると思ったのか口を大きく開ける。まだだめだよと僕が言うとそれを聞いていた看護師がくすっと笑った。妻は少しむっとした顔をしたが、僕がなだめると少しゆったりしてくれた。流動食が終わり、少し痰取りしてからスープを飲ませる。今日はブイヤベースもどきだ。アサリスープとニシンの三平を混ぜたスープで、僕も飲んだがおいしかった。
妻もおいしかったので完食。おいしかったといってくれた。明日は何にしようかただいま思案中。
4月5日(日)
今日来てみると、目の周りに目やにが一杯だ。そして、口は痰がこびりついている。
タオルでふき取ってきれいにする。いつもだと嫌がるのだが今日はきれいにしてくれていると思っているのかおとなしくしている。
今日のスープは昨日とほぼ同じで味付けを変えただけだった。そしたら、一口飲んで後入らないといわれた。同じ味はいやなのだろう。今日はまた、痰の絡みがひどい。
また来週に何か考えよう。今日はフィジーで良くしていただいた友人が親子ずれで見舞いに来てくれた。いろいろ話して結構長くいてくれた。妻も話がいろいろあって面白かったと思う。
4月6日(月)
今日来てみると、熱があったようだ。今は平熱になっていた。最初に痰取りをする。協力的に口を開けてくれる。なかなかいい感じだ。喉の奥から上がってきてうまく取ることが出来た。活舌はなかなか良くならない。一時良くなったようだったのに。今は停滞期なのかもしれない。あせらずに行くことにしよう。

4月7日(火)
今日来てみると、熱もなく元気だ。痰の絡みもない。顔を拭いて、乳液を塗る。うれしいと一言言った。最近何か感謝の言葉を言うようになった。
看護師たちも、要求を言うと何とかそれに答えようとしてくれる。痰取りのときは、口を開けてくれたり、舌を掃除するというと、舌を出してくれるそうだ。
週末は何がいいかというと、抹茶のアイスクリームがほしいそうだ。どうなるか楽しみだ。
4月8日(水)
妻がいかに僕が来るのを待っているか、今日良くわかった。それは、看護師が何かそわそわしている妻に、どうしたのと尋ねたら、来るのを待っていてそろそろ来る頃だといったのだそうだ。おそらく妻は、僕の来る時間がある程度わかっていてそろそろだと思ったようだ。だから、早く来ると嬉しそうだし、遅いといろいろつねったりする。
それはいかに妻が意識がもう目覚めているかをあらわしている。後は自分をどう表現するかと、口から食べられるようになるかだ。今日聞いてみるとアイスクリームとヨーグルトも食べたいそうだ。週末はこれにしよう。スープのねたが尽きたので少しこれでつなごうと思う。
4月9日(木)
今日来てみると熱もなく元気だ。右足が動かないのは、本人も気にしているらしく、左足で蹴っている。脳の働きが良くなれば動くと思うがどうだろうか。
理学療法士によれば、車椅子に乗るのは順調に時間を延ばしている。一昨日は4時間も乗っていたそうだ。それは、僕の来るのを待っていて、どうだといいたかったのだろう。
本当に良くなってきている。次はどんなサプライズが待っているのか楽しみだ。