一応、今日からは、「妻のリハビリ記」として書く。といっても同じ書き方だけど。
今日のT子は、37.7度の熱があり微熱だ。昨日の盛り上がりでちょっと疲れたのかも。
だが、今日の収穫はコミュニケーションが少し取れるようになったことだ。
ひとつは、タオルケットの縁をつかむので見てみると、よだれを拭いてくれという合図だった。もうひとつは手を引っ張って頬に持ってくるのでなでてあげると気持ち良さそうにしていた。徐々にではあるが、意思表示ができてきつつあるようだ。
本当に目が開くまで時間はかかるだろうが、意思表示が確立すればコミュニケーションは問題ないのだが。
11月5日(月)
今日は、ちょっと熱が出たが、元気だ。ただ、昨日までの疲れが出たのか静かだ。
3人部屋で、2人退院したので1人なので、疲れるのかも。
そこで、コミュニケーションに手掛かりは無しだ。
11月6日(火)
今日は、鼻に入っている管の入れ替えをした。そして、医者がCTも撮ったようだ。
その結果では、よく動いている側の右の脳のほうが損傷がひどいそうだ。という事は、良い左の脳を先導しているようだ。かなりの確度で快復できそうだ。
今日のT子は、手を激しく動かして何かを訴えるのだが、さっぱり理解できない。あまりに多くのことを伝えようとするのだろう。最後には僕の掌を指で掻いた。いらだっに違いない。
11月7日(水)
今日は、微熱(37.5度)だった。
しかし、いつもから見るとすごく静かだ。まるで嵐の前の静けさという感じだ。咳の出がいつもより多かった。少し気になる。明日は風呂の日なので、熱が下がらないと入れない。心配しながら帰宅。今日もコミュニケーションできなかった。

11月8日(木)
今日は、なんとか風呂には入れたようだった。
だが、風呂に入った日は、興奮しているのか手が激しく動く。だがどう対処していいのかわからない。
とにかく、元気になってきたからには、なんとしてもコミュニケーションが取れるようにならねばならない。その糸口を今週末に実現しようと思う。
11月9日(金)
今日は、少し熱があるようだ。また静かになっている。最近発作がでるがどうなのか?
今後の課題は、どのようにコミュニケーションをとるかだ。
それによっては、どういう施設に入れるべきかが決まる。
昨日、突然石狩の義姉が来てくれた。
そして、北海道に連れて行くより近くの医療施設に入ったほうがいいといわれた。
少し、どうするか考え直す必要があるかも。
11月10日(土)
今日は熱が出たようで水枕だ。(37.8度)そのせいか元気がない。しきりに僕の手を欲しがって手を伸ばす。握ると、安心するのかゆったりとリラックスする。
だが、今日は痰が絡むようでかなり咳き込んでいる。なんとか持ちこたえたので明日も頼みますよ。先週から入院してきたおばあさんは95歳だそうだ。またお母さんのようにみんなからかわいがられる存在のおばあさんだ。このおばあさんがT子を救ってくれるといいなと思っている。
11月11日(日)
今日は普通だったが、昼近くに熱が出て(38.2度)、氷枕で冷やしたら、36.5度まで下がって、ほっとした。
それより、呼びかけて手袋を取ろうとしたら、手袋の中で、どこかをつかんでいてなかなか離さない。やっと脱がしてやって今度は僕の手を離さないので大変だった。
最近、よく寝ているような感じだ。まさに状態が変化する兆しのようである。
石狩の義姉が来たときに、北海道の義姉が来る話しをしていたら、指を折って数えるしぐさをした。来るまで幾日という夢でも見ていたのかも。
11月12日(月)
今日来てみると、喉の管が抜けている。医者によると、管が入りづらかったので調べると,切開したところが盛り上がって穴をふさいでいる。呼吸も口でできそうなので口呼吸に戻すことにしたという。
それで、息が普通になってきている。声の様な音も聞こえる。感激の瞬間が近いのかも。

11月13日(火)
明日から、点滴がなくなり鼻の管から食事と薬が入れられる。いよいよ転院の準備に入ったわけである。
今日は微熱があったようだが、手足の動きは活発で元気だ。
まずびっくりしたのは、僕の手を握った後、着ている衣服をチェックし、そして僕の掌を撫でてくれる。まるでお仕事ご苦労さんていう感じ。
本当にコミュニケーションをどう取るかが急務だ。
11月14日(水)
まったく、この病気はリニアに良くなってくれない。今日のT子は微熱があり、動きが手だけだ。それも大きく動かない。
それにしてもお腹が時々ピックとなる。おそらく痰を出したいのではないかと思ったがそうではなく、しゃっくりだった。喉の穴はもう埋まっていてまた、口からの痰や呼吸も大丈夫ということだった。なんとか良くなってくれるよう祈る。
11月15日(木)
やっぱりというか、油断してはいないのだが、今日流動食を戻したらしい。それで、急遽点滴と酸素吸入になってしまった。かなり熱も出たようだ。ちょっとがっかりした。
よく観察すると、呼吸は普通だが、痰が絡んでゼイゼイと言っている。その音が苦しそうなのだ。そして、手足の動きは良さそうだ。あまり落ち込まないことを祈るだけだ。
11月16日(金)
今日、医者に聞くと、戻した原因は腸にガスがたまったせいと言われた。腸の活動は正常なので、火曜日に検査して問題がなければ水曜に流動食を再開できるという。そういえば、水曜にお腹を触ったときにすごく膨れていた。
話を聞いて少し安心する。おかげといっては何だが、職場に部屋の鍵を忘れてあわてて取りに戻り、帰ってきたら7時半だった。自分が惨めで落ち込んだ。
でも、妻ががんばっているのを思い出し、気を取り直した。
11月17日(土)
今日は熱もなく、元気だ。私の母が来てくれて、妻を見て、元気になっているので驚いていた。
今日は、特に足を上げて、まるで腹筋の体操をしているようだ。看護士によれば、腸の検査は月曜で、それが終われば、流動食が再開される。
何とか元気になってくれと祈るばかりだ。