でも忙しすぎる方が気が紛れて、以前のように病気について検索しまくることも少なくなってきて良かったのかな。
こんなブログでもフォローしていただきありがとうございます。
今週はほんとに忙しく、真ん中の子の年少保育参観でクリスマスリース作って、
一番下の1歳8ヶ月の子を初めて預かり保育に2時間だけ預けて
病院へ採血と造影CT撮りに行って、
昨日は動き回る一番下の子連れて真ん中の子の餅つき大会で撮影し、
そのあと一番上の小1の授業参観と懇談会に行ってクリスマスリース作って、
なんか毎日あっという間に過ぎてもう2学期も終わりですね。。
来週は造影CTと採血の結果を聞きに行きます。
術後2年2ヶ月です。
ところで術後のことについての続きです。
当時の思いを覚えている限り詳細に記録しておきたく、とても長くなってしまいました。
たまにしかブログ更新できないため、一回が長くなってしまいますが、すみません。
手術前から壊れかかっていたスマホ、突然入院になって盲腸がんといわれ(手術前は上行結腸がんと言われていた)不安で不安で病床で調べまくったり家族とメールするのにも支障をきたしていたスマホ、手術翌月の2016年11月末に買い換えました。
でもこの時、自分の心境として、最新のスマホなんかに買い換えても、いつまで生きられるのか、この先どうなっちゃうのかわからないのに、そんな良いのに買い換える心境ではなかった。
そしてあろうことか、ガラケーに戻してしまったのです。
ガラケーの方が2年じゃなく3年契約なので、実はそれに縛られてひどいことになり、途中でスマホもやはり必要になり、現在スマホとガラケーの2台を持ち歩くという珍状態になってしまってます。。
でもあの時の心境は、スマホに買い換えるという状態ではなかったんですね。
そして妊娠中絶期限まであと6日、胎児を完全に外に出しきるまでの期限なので、促進剤をやっても出なければ2、3日かかることを考えると、もう全く時間が無い。
私を助けてくれた子を、無理やり外に掻き出すなんて絶対にしたくない、自分がどうなろうが、この子を無事に産めば後悔することだけは絶対無いとわかっている、周りが心配して止めようが、これだけは絶対に譲れないという強い気持ちはあるのだけれど、なんせCA19-9が術後に上がって51だったことが本当に不安で、この先大丈夫なのか、どうしたらいいのか、本当に追い詰められていた。
そこで、保険がきかなくてもいいから、月初に測って51だった数値がどうなっているのか、月末に2回目を測りに腫瘍内科に急きょ行った。
その結果、CEAは0.6とさらに下がっていたが、問題のCA19-9がさらに上がってまさかの68.7だった。
私は少しでも下がっていれば、少しは安心できる、まさか術後いきなり再発などということはないだろう、と思っていたので、顔がひきつっていた。
腫瘍内科の先生も、ほら、やっぱり治療やらないとね、という空気だった。
その後、抗がん剤の化学療法室の看護婦さんがきて、説明をするとのことで、初めて化学療法室へ行った。
そこで、FOLFOXの説明を受け、皮膚のポートの見本を見て、自分でこんなふうに針を抜くんだよと見せてもらったり、副作用について聞いたりした。
でもそのレプリカ?を見たり説明を聞いているうちに、
「やっぱりこんな一番強い抗がん剤を妊娠中にできるわけがない、下の子2人もいて面倒みながら妊婦で3ヶ月、出産直前まで抗がん剤やって、出産後も残り半分の3ヶ月、抗がん剤を生まれたて含め3人の面倒見ながらやるなんて、できるわけない。。」
と看護婦さんの前で泣いてしまった。
真ん中の子(当時まだ一番下は生まれてないので2歳だった下の子)も一緒に連れていってたので、他の看護婦さんが離れたところで面倒みてくれて、その間に看護婦さんと話をした。
私は「今いる2人の子供達のために少しでも再発率を下げるべきだと思う。
でも妊娠中にFOLFOX をやるなんて無理だと思う。だからやっぱりもうタイムリミットまでギリギリだけど、お腹の子供はあきらめるしかない。。」
泣きながら言いました。
本当に追い詰められていました。
そうしたら化学療法室の看護婦さんが、産婦人科の副婦長を化学療法室に呼んでくれました。
産婦人科の副婦長にその話をしました。
そして、中絶するならタイムリミットギリギリなのでもう急きょ明日入院するしかない、ということで私の産婦人科の主治医の先生に電話で連絡してくれました。
主治医の女医の先生は今日は診察できないので、明日旦那さんと一緒に来てください、ということだった。
そしてその日は帰りました。
帰宅後、上の年長の子を迎えに行き、下の子も一緒に公園で遊んだ。寒かった。
CA19-9が高くなっていたことにショックを受けたが、CEA は0.6だし、もう治ったんじゃないか、と思いたかった。
本当はこのまま産みたい。
来る日も来る日も子供を寝かしつけた後や子育ての隙間時間に自分で散々調べた。
MSIがHighなら今回の大腸がんに関しての再発率は下がるし、術後補助5FU療法は生存への上乗せが認められないどころか、むしろ手術のみの患者より5年生存率が低い傾向だということがわかっていたので、MSIがHighなら無治療かFOLFOXにするしかない。
(S国際病院の遺伝子センターに、結果によって再発率も変わるし妊娠継続や補助化学療法の方法の考え方も変わる可能性があるからとにかくできるだけ早く検査結果を教えてもらいたい、と電話した時に、結果がどうであれ、治療方法は変わらないはずだと言われたので、MSIがHighならこういうことになりますよね、と説明した。そうしたら後日、その先生からの電話で、「知らなかった、そうですね、それなら治療方法も変わりますね、○○さん(私)のおかげで一つ頭が良くなりました」と言われて、知らない先生も結構いるんだなと思った
(後日、補助化学療法を決定するために腫瘍内科に話に言った時に、この9枚綴りや4枚綴りの紙を持って行ったのだが、この内容について腫瘍内科の先生も知らなかったし否定していたので驚いた)。
MSIがLowならFOLFOXじゃなくても5FU療法だけでも意味がある。
でも、そのMSIの結果がわかるのは、最短でも中絶期限や、術後8週以内の補助療法開始期限に一週間だけ間に合わなかった。
MSIの結果を待たずに決断するしかなかった。
色んな病院の5年生存率を見たりしていると、有明がんセンターの5年生存率がステージ2よりもステージ3aの方が1%生存率が高かったり、他の病院も結腸がんのステージ2とステージ3aはあまり生存率が変わらないのを見て、やはりステージ3は補助化学療法をやるから再発率が下がって、補助化学療法を基本的にはやらないステージ2と同じくらいまで生存率が良いのかなとか考えた。
その件について知りたいと思い、癌研の電話相談に電話してみたが、電話に出た人はわからなかったし、他につないでくれるとか聞いてくれるとかも特に無かったので、相談できなかった。
子供達を寝かしつけたあと、夫と話をした。
このままいつ再発するのかもわからない状況で、下の子達もいて、妊娠中にFOLFOXをやるなんてできない、本当は産みたいけれど、どうしたらいいかと。
癌研の生存率を見ながら。癌研の生存率は普通の病院よりも高いのはわかっていたけれど。
いろいろ話したが、最終的に「最新の統計では5年生存率90%近くあるわけなんだから、絶対大丈夫。産もう。産後半年とか仕事を休暇取って治療中や3人育児を手伝う覚悟もある。」という言葉もあって、このまま妊娠を継続し絶対に無事出産しようとあらためて決意した。
いや、不安だらけで決められない要因だらけで決断できなかったが、始めからずっと私は産みたいのだ。その後押しが欲しかったんだ。
(結果的には夫は産後の育休など1日も全く取らずに、私もなんとかやってきたが)
翌朝、産婦人科に朝一番に電話をし、申し訳ありません、やはりこのまま産みたいと思います、と言うと、主治医の女医先生が
「○○さんはそう言うと思ってましたよ。だから昨日は会わなかったんです。一度帰って冷静に考えたらそう言うと思ったから。」と言われました。
本当に驚きました。
これで産むことを本当に決断しました。
あとは補助化学療法をやるのかどうか、やるなら何をやるのかです。
この翌日に、FOLFOX用のポート手術をすることになっていました。
でもまだ妊娠中に自分の身体にポートを作ることに非常に抵抗があったし、FOLFOXをやっていいのかとても疑問だった。
腫瘍内科の先生が製薬会社に聞いてくださったところ、国内で妊娠中の大腸がんでFOLFOXをやった報告がある3人は今のところ大丈夫らしいという話だった。
3人て・・・統計が少なすぎる。。乳ガンは百人単位でもっとたくさんの方がやっているけれど、大腸がんのほうが抗がん剤の量が多いわけだし。
そこで点滴に抵抗があった私は、錠剤の抗がん剤で飲むだけにしたいと思い、ゼローダが妊婦の統計が無く危険だとしたら、UFT+LVがあるじゃないかと思ってしまった。
そして翌日のポート手術を断ってしまったのだ。
本当に先生方には二転三転して申し訳ないと毎日思っていましたが、自分の命と同時にお腹の子の命、こんなに大事なことでこれほど人生で迷うことがあるのか、というほど追い詰められていて、自分でも調べに調べて、自分で納得できる結論を出そうと必死でした。
そしてポート手術を断った翌日に腫瘍内科をまた予約外で受診しました。
そして先生に錠剤がいいと伝えたところ、錠剤はUFT+LVも、妊婦の安全性は確立されてないと言われてしまった。。ゼローダもUFTも体内で5FUになるが、妊婦には使えないと。
勘違いしていました。
ポート手術も断ってしまった今、ポート無しで通いの治療法で考えるしかない。
悩みに悩んだ末、
オキサリプラチンへの不安な様子を見て、先生は最後に
「オキサリプラチンの末梢神経障害の胎児への影響が不安だという、あなたの気持ちもわかる。産まれてきた赤ちゃんが耳が聞こえなかったり、立ち上がれなかったりする可能性だって無くはない。5FU+LVのRPMI法でいきましょう。」
ということに決まった。
このRPMI法は、LVを2時間、5FU15分を静注し、それを週1回、6回を1クールとして、3クール、休薬期間も含めて約半年やるというもの。
錠剤の補助化学療法だと、薬の飲み忘れとかもあるので、国立がん研究センターでもこのRMPIをやっているとのことでした。
私としては、点滴だけで2時間以上、治療前の採血や診察も合わせて、半日以上、子供達の送り迎えの心配をしながらお腹が大きくなりながら臨月も毎週毎週通うというのは、とてつもなく大変なことだなと思いましたが、もうやるしかない、そう思いました。

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