昨夜は・・というか早朝4時過ぎの2度目の目覚めの原因は腰痛だった。このところ腰痛はロキソニンでほぼ完封できていたので驚いて寝付けなくなった。しかたがないので床から離れて、薬を見に行ったところ、ナント昨夜は飲み忘れていたのだった。つまり前回ロキソニン服用から20時間が経過していたのだ。がんの進行ではないかと思っていたのが杞憂と分かり3度目のうたた寝・・・20時間効いていたということはむしろ調子がいい部類だ。
さて前回、アバスチンの副作用について記述したが、改めてアバスチン(一般名ベバシズマブ)の作用と副作用を復習しておこう。アバスチンは新しい血管の形成(血管新生)に関わるVEGF(Vascular Endothelial Growth Factor:血管内皮増殖因子)という物質を捕まえてその働きを阻害する分子標的薬である。VEGFによる血管新生は本来必要な正常な仕組みだが、がん細胞と結びつくために厄介なことになる、がん細胞の周りに十分な血管がないと栄養不足になるので自らVEGFを放出して周辺血管とがん細胞の間に新生血管を作って、がん細胞がさらに増殖することになるのだ。アバスチンはこのVEGFに作用して新生血管を退縮したり血管の成長を妨げてひいてはがんの成長を抑制するものだ。
おそらく正常な血管に対しても何らか作用するものと思われ、これが主要な副作用である高血圧を生じさせる原因になるのだろう。添付のグラフは併用療法を始めた5月以来の血圧傾向だ。
おそらく最初に殺細胞性の抗がん剤(主にパクリタキセル)の影響で高血圧(最高血圧170~180、最低血圧90~100)になり、5月中旬以降降圧剤の服用開始に伴ってなだらかに低下していった様子が見て取れる。しかし第4クール(6月19日)以降さほど顕著ではないものの再び上昇に転じている。これがおそらくアバスチンの影響なのだろう。
ここ2,3日は落ち着く傾向を示してはいるが・・・