主治医から代替案として提示されたTS-1・・・抗がん剤としては珍しいな名前だけど一体なんだろう。

TS-1は総称で配合剤なのだ。テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合カプセル剤(顆粒剤)という長ったらしい名前だ。

2000年ごろには胃がん用の抗がん剤として承認されており、他のがんにも順次適用されるようになった。非小細胞肺がんに対して単剤での有効性・安全性は確認されていない・・・ということは併用療法が標準なのだろう。

当初はシスプラチンとの併用が行われていたが、今はカルボプラチン(CBDCA)との併用が主流のようだ。シスプラチンに比べてしびれ・脱毛・好中球減少の副作用が少なく、点滴時間が短くなることから2010年頃から使われているようだ。

一言で言えば「カルボプラチン+パクリタキセル」の抗がん剤治療に比べて、有効性は同程度だが副作用が小さいということになる。私にとってはパクリタキセルとTS-1が同等の効果であっても、私に合った効果があればいいということになる。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界だけど、とにかくやってみるしかないだろう。パクリタキセルの最も顕著な副作用「しびれ」が私にはほとんど現れていなかったので薬効もなかったということ?それならTS-1に変えてみる価値はあるかな?

テセントリクとの併用も未練はあるけど、そこはまだ未承認なんだろうな。

 

私の通う病院のHPでは投薬スケジュールが説明されている。

3週1サイクルの繰り返しで、1日目は吐気止め(30分)カルボプラチン(60分)の点滴とTS-1の朝晩服用、2日目から14日目はTS-1の朝晩服用のみ、15日目から21日目は休薬というスケジュールになっていて、今よりずっと楽だ。でも最初はやっぱり入院かな?

 

抗がん剤が効かなかったというのは残念なことではあったが、あまりショックはない。遅かれ早かれの話だと思っていたから・・・

今気になるのは今の治療の中途半端な副作用・・・体温・血圧・しゃっくり・中途覚醒・軽い節々の痛み・・今のところ日常生活や思考能力に大きな影響はないから、まぁいいか。