入試不正問題で犯人が捕まった。今のところ「単独犯」ということらしいが、これを一人でやったとすれば大きな驚きだ。「彼」の能力?もさることながら、これだけの情報をブラインドタッチであるにせよ延々と入力して送信する状況を見逃してしまった「監視」体制に驚いてしまう。
これって海上保安庁映像流出問題と似ていないか? 「正義」のつもりと「不正」のつもりではずいぶん動機は異なるが、管理の甘さが暴露されたという意味では同じだ。つまり今後の厳正管理に対して大きな「問題提起」を行っているという点で「功績大」なのだ。
もしこれが組織的な犯罪ならばまだ捕まっていないはずだ。組織的にやるなら、まず携帯電話は使わない。無線送信機能のある小型カメラを使って外部に送信し、内部の専門家集団を使って答案を作成し、携帯電話ではない無線機を使用して受験生に送信する。
学生のモラルなどを論じたり、携帯電話の提示を求めたりするのは「甘ちゃん」すぎる。
韓国のように金属探知機を使用したり、無線スキャナー(盗聴装置を見つける道具)を使用して、あらゆる無線装置に対処すべきである。「リスク」を教えてくれた「浪人生」に感謝?しよう!

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「名所江戸百景」今昔:「永代橋佃しま」
橋げたの陰に見える船は、白魚漁をしているそうだ。篝をたいて四手網ですくう・・・江戸の初春の風物詩なんだって。佃島は摂津の佃村の漁民が開拓して住んだのだそうな・・。そう言えば深川を開拓した深川八郎右衛門も攝津出身だし、砂村新田を開拓した砂村新左衛門も摂津を経由して関東に進出してきた。大坂人のバイタリティは今も昔も凄いねぇ。
  
読み解き江戸時代:『解体新書』刊行、「近代医学への道」
鎖国が長く続いた江戸時代だが、吉宗以来、幕府は西洋の学問を取り入れることには積極的だった。ドイツ人医師クルムスの解剖書『解剖図解』のオランダ語版が「ターヘル・アナトミア」で、解体新書は杉田玄白や前野良沢らによるオランダ語版の日本語訳である。幕府から良書として公認された解体新書は医学界の一大ブームを興した。それまでは儒教の教えに基づいて人体解剖はタブーだったのだ。
    
街道を行く:甲州道中④「府中宿~日野宿」、中山道④「大宮宿」
日野付近の道筋は多摩川氾濫のたびに変わったそうだ。今の日野橋は最近できたもので、すぐそばの立日橋のあたりが昔の「日野の渡し」があったところらしい。
大宮は氷川神社の門前町であり、宿場町、市場町でもある。こないだ法事があって大宮に行った時、ここが関東(武蔵)200社以上の氷川神社の総本社であることを初めて知った。
  
三都&町物語:江戸「山王御旅所」、大坂「愛染堂」
御旅所って旅行に関係あるのかと思ったらそうではないんだね。お祭で神輿が巡航するとき立寄って休憩する場所なんだって・・。つまりここは山王日枝神社の山王祭で日枝神社から八丁堀まで神輿が船で神幸したのに始まり、その後市中→江戸城→市中の巡航で休憩した場所である。
四天王寺の別院愛染堂金堂に安置される愛染明王は、全身が赤く憤怒の表情をしているが、恋愛成就・商売繁盛の神である。多くの遊女や芸妓がご利益を求めて訪れた。「愛染まつり」は大阪三大夏祭りの一つだ。
  
日本全国「藩」事情:「二本松藩」
久しぶりに「二本松」と聞いて、昔私の仕事のパートナー(技能職)で能力が高いけど問題児でもあったA君のこと(二本松出身)を思い出した。藩主丹羽光重が「築城技術を生かして国つくり」したと知り、二本松の人って伝統的に技術が高いのかと思った・・・。
 
暮らし大全:「江戸のポップカルチャー、錦絵」「懐の奥のお洒落、財布」「大にぎわいの雛祭り」
ここでは「浮世絵」と「錦絵」の違いについて説明していないように見える。そこでネット検索してみると、今話題の「ヤフー知恵袋」で「ベストアンサー」を見つけた。錦絵は多色刷りの木版画で、浮世絵は風俗画のことらしい。つまり浮世絵には版画ではなく肉筆のものもあり、錦絵には風俗画ではない題材のもの(ポップカルチャー)もあるということのようだ。
当初は銭入れだった財布も藩札などの紙幣の登場に伴って紙入れの進化した財布が出てくる。「三徳」というのは三つの口がある折りたたみの多用途財布で、現代の財布に通じる。因みにがま口が登場したのは明治以降らしい。
秀忠の娘和子が天皇家に嫁ぎ生まれた興子(おきこ)内親王の7歳のお祝いに宮中で大々的な人形遊びが催されたのが始まりだそうな・・・。
 
偉人・奇人列伝:「志筑忠雄」
長崎のオランダ通詞であった志筑・・・人付き合いの苦手な彼はオランダ書の和訳に打ち込んだ。鎖国を肯定的に捉えた「鎖国論」などを著しているが、「鎖国」「引力」「求心力」「形容詞」などの言葉を生み出した(和訳に際して初めて用いた)人物でもある。