大なり小なり、食料的な危機に遭遇する可能性が高い事は、自分の中では当たり前の常識です。絶対に来る!と言い張る様なつもりは全然ないのですが、普通に考えてそれを避ける事は難しいだろうなと思っています。

 

避ける事が出来ない訳では無くて、今の社会はそれを避けずに突っ込んで行くだろうと言う事です。個人的な問題としては、それを大難として飲み込まれて行くのか、それなりの小難に抑え込んで乗り越えて行けるのかと言う点になります。

 

 

そうした事を考える時、まず、はじめの一歩はアルファ米であったり缶詰であったりと言う非常食の備蓄です。確かにそれは、救助が来るまでの数日の備えとしては有効なのですが、想定する数年の危機に対しては無力です。

 

では、どうしたら良いだろうかと考えて行く事になります。すると「非常時の備え」だけではダメで、「日常の改善」が欠かせない事が分かって来ます。それは、年単位と言う時点で非日常ではなく、一時的であれ新しい日常であると言う事です。

 

そして、それについて考えて行く中で気付く事は、そこに浮かび上がって来るのは「昔の健康的な食生活」であると言う事です。

 

地元で収穫された季節の野菜や果物を中心に、それを自然の力を借りながら長期保存出来る様にも加工すると言うように、昔の当たり前の食生活へと向かって行く必要がある訳です。

 

例えば、冬に父が家庭菜園で作る大量の大根を食べきれずに困っていたのですが、今年は天日干しの切り干し大根を作る事によって、無駄なく全てを頂く事が出来ました。菜園の大根シーズンは過ぎましたが、まだ当分は切り干し大根を使って行く事が出来ます。

 

そうした「長期保存食」を取り入れて行く中で、ふと気づいたのは意外と「発酵食品」が多いと言う事です。チャネリング情報の中に、波動を上げる食物として「発酵食品」が挙げられていた事がありました。

 

そこで頭に浮かんだのは「納豆」くらいのものであったのですが、今では日常的に発酵食品を食べる事が多くなって来ています。

 

例えば、地元がキャベツの産地なのですが、これを塩で揉んで瓶詰めにして発酵させればザワークラウトになります。これは、ドイツの郷土料理で、ホットドック等に挟んであるキャベツがこれになります。

 

また、実質的に乾燥大豆は何年でも保存可能なのですが、それで自家製の納豆を作る事が出来ます。納豆菌と言うのは枯草菌の一種で殆どの植物に付いているものだそうです。

 

そのため納豆菌を買って手に入れなくても、庭のヨモギやビワの葉などを使って納豆を作り出す事が出来るのです。これがですね、美味しいんですよ。売られているパックの納豆は、ある程度乾燥してかためになっているのですが、自家製納豆はふっくらとしていて大豆の風味も感じられます。菌も遺伝子操作されておらず、完全に天然ものですし。

 

また、庭で取れたレモンの使い道に困っていたのですが、これも塩漬けで発酵させる事によってモロッコの郷土料理に使われる塩レモンを作る事が出来ます。塩分濃度にもよりますが、年単位での保存が可能だそうです。

 

先日、はじめてこれを野菜炒めの調味料として使ってみたのですが、気に入っており、これも日常的に取り入れて行く事が出来そうです。非常時には、素麺やパスタの備蓄があるのですが、そこにも活用して行けそうです。

 

あとは梅の酢漬けですね。塩での梅干しが面倒臭そうだったので、酢に漬ける簡易梅干しを作ったのです。これは発酵食品ではないのかも知れませんが、そもそも酢が発酵食品になります。これも年単位の保存が可能だそうです。

 

この梅エキスの抽出された酢を2~3倍に薄めて飲むと、胃がスッキリするのが分かります。その場で直ぐに実感しなくても、飲まない時に飲みたくなる事でそれを実感するのです。

 

他にも手軽な発酵食品として、甘酒や、甘酒を使ってのあんこ等も簡単に作る事が出来そうです。ただ、非常時には麹を手に入れる事が難しくなるでしょうが。

 

食糧危機に備えると言うのは、日常的な食生活の中での、こうした事の積み重ねだと思うんですね。

 

私は草花が好きで、庭の雑草を草取りしながらも、花が付いているものについてはそのまま生やしておく事もあります。するとその草花が広がって来て、他の雑草が抑えられた花畑のようになって来ており、結構気に入っています。

 

そして、その草花は食べる事も出来るんですね。国や地域によっては、食用に栽培されている草花も広がってきており、そうした意味では家庭菜園の様なものでもあります。

 

草花についてはともかくとしても、食の豊かさと言うのはお金で買い集めるものでは無くて、こうして日常の中に育てて行くものだと思うのです。そこにある豊かさは、単に「食」ではなく「食生活」として、生き方の中に広がっている豊かさだと感じています。

 

なかなか、3次元のあくせくとした時間の中では難しいのかも知れませんが、アセンションと言うのはこうした生き方改善の積み重ねによって引き寄せられて来るものだと思っています。

 

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