江戸時代(あるいは戦前)までの日本人と言うのは、超人的な身体能力を持っていた事が、明治に入ったころの欧米人の写真や文章に残されています。
女性でも5俵(300kg)の米俵を担いでいたり、数人の子供が入った大きなタライを頭の上に乗せている女性の写真などがあります。
これは、筋力によるものと言うよりは、人体として与えられた骨格上の特性を、上手く活用する事が出来ていたからだと言われています。
当時、飛脚の人が余りにも早く遠くまで日々走り続けているので、驚いたドイツの栄養学者が「この人達が栄養学的に管理された食事を摂ったら一体どうなるのだろうか?」と思いついて試したそうです。
すると、彼らからは見る見る力が抜けて行き、まるで走れなくなってしまったと言う事です。
そして彼らは、「頼むから玄米のおにぎりを食べさせてくれ」と懇願したのです。
今では玄米と言うのが、あらゆる栄養素を幅広く含んだ、自然のスーパーサプリ的な食糧である事が解っています。ただ、それも一般的にはあまり知られていない(受け入れられていない)事なのかも知れません。
そして、玄米は消化が遅くて腹持ちが良い事でも知られています。
うちの子などは、ほぼ玄米(少しだけ精米しています)を食べるようになってから、便秘が解消されたと言っていました。
しかし、現代の日本人はそのスーパーサプリとしての栄養素・食物繊維の尽くを削り落として、残った炭水化物としての白米のみを食べています。
それは直ぐに消化されてしまうために、小腹が空いたと言ってお菓子を食べたりする事になります。
それが悪いと言いたい訳ではないのですが、自然の恵みと上手く調和出来ていないのかも知れません。
似た様な例は、自然塩と食卓塩、ブロックの黒砂糖と上白糖(白砂糖)等にも見られます。
現代人には自然をバカにして、人間の科学を万能として見る傾向がありますが、それは神の科学をバカにして、人間こそが賢いのだと言う自惚れの様にも見えてしまいます。
本来の日本人は、自然との調和によって神の科学をありがたく活用させて頂く事に長けていた様に思うのです。