私達の経験には、決まった1つの創造サイクルがあります。

 

出来事 → 信念 → 感情 → 思考 → 行動 → (出来事 → 以下繰り返し)

 

「信念」とは常識・世界観であり、考えるまでも無く信じ切っている領域です。

「思考」とは知識・情報であり、考えを巡らせる領域です。

 

 

私達の意識的な経験は、感情で始まります。それを思考で正当化して、行動に移すのです。

 

しかし、そこで始まりとなっている感情を生み出している信念こそが、その人の経験の質を支配しています。

 

私達のスピリチュアルな学びと言うのは、思考の領域に知識や情報を集めて思索を重ね、それを一体的に深化させる事で「比較競争・生存競争的な信念」を「調和的・スピリチュアル的な信念」へと切り替えて行く事にあります。

 

それによって各人が皆マスターとなり、この地球上に4次元・5次元世界が表れて来る事になるのです。

 

言ってみれば「思考の領域」とは、パズルのピースを集めて繋ぎ合わせて行く場所です。

 

そして、それらが1つの絵として繋がり合った時、世界観・常識として信念の領域に浸透して行く事になるのです。

 

私達は場所を変え相手を変えて様々な経験を創造し続けていますが、その全ては冒頭に書いた様な、経験創造サイクルの中で生み出されており、カギを握るのは「信念(常識・世界観)」であるのだと言う事です。

 

そこに、どの様な信念があるのかを教えてくれるのが「感情」です。

 

そこに3次元的(比較競争的)な信念があれば、ついつい怒ってしまったり、他人のミスに安心したりする事になります。つまり、マスターとは異なる感情を経験するのです。

 

本来の教育とは、こうした事を学ぶべきものであるのですが、これまでの世界においては「信念の領域に比較競争的な世界観を植え付けるための教育」が押し付けられて来ました。

 

私達は、いつまでも空回りする車輪車の上で疲弊して行く人生を続けるのではなく、そこから降りて自分の足で前に進み始める必要があります。

 

参考:自著「自らの経験世界に高次元を映し出す(上下巻)」