子供の頃から自給自足の生活に憧れていました。そして、若い頃に何度か庭の小スペースで家庭菜園を試みてみたのですが、どうも自分には日々コツコツと世話をする作業が向いていないようで、それは上手くは行きませんでした。
しかし、可能性は無限にある訳で、年を取るに従って少しずつ自給自足的な要素を育てて来ています。
まず、庭に設けた家庭菜園スペースは、今では所狭しと果樹が植えてあります。
ビワ・甘夏・レモン・柿・ミカン。
はじめの頃はせっかく実っても、持て余して腐らせてしまう事が多かったのですが、それも生食・ジャム・冷凍などの食べ方をマスターしながら、無駄なく長期に渡って消化して行けるようになりました。
ビワの種や甘夏の皮も食べる方法を知り、今では実と同様かそれ以上に種や皮も重宝しています。
また、ビワの葉を焼酎付けしたものは皮膚薬として驚くほどの効果があり、虫刺されなどの際に重宝しています。
果樹の下には明日葉を植えて、世話をしなくとも自生して行かないだろうかと挑戦している所です。今の所は水やりなどの世話を一切せずに上手く行っていますが、種が付く茎の葉や花だけは青虫を取ってやらないと食べられてしまう事が分かりました。
この先、上手く種を付けて新しい芽を出し完全に自生して行くかどうか楽しみです。
日常的には食べていませんが、庭のタンポポやヨモギも一度食べてみて、普通に野菜として食べられることを確認しています。他にも食べられる草が庭に生えている事も知りました。
父が家庭菜園を借りて作っている大根は、切り干し大根で無駄にする事無く長期にわたって上手く使い切る事が出来るようになりました。
長期保存可能な乾燥大豆は、単に非常用の備蓄品としてではなく、日常的にも自家製の納豆を作ってみたり、ミキサーにかけた呉として鍋や味噌汁に入れて活用する方法も覚えました。
梅干しは面倒な塩ではなく、酢漬けにして自家製の梅干しを作る様になりました。キャベツは旬の時期にザワークラウトにして、短期的にはもちろん中長期的な保存食としても食べています。
こうした諸々を「お金で解決する」のではなく、自分で工夫して食生活を育てて行く事で、季節を感じ生き生活している実感を感じる事が出来るようになって来ています。
本来、生きると言う事はこういう事ではないのかなぁと思う、今日この頃です。