今年は何もしないことにした。


 親が入院中に年賀状は書いたが、それ以外は何も用意していない。というかしないことにした。お節料理、しめ縄、餅・・・。何か1つするとじゃあれもこれもっていうことになるので、一切しない。


 去年は親が圧迫骨折をして安静にしていないといけないということだったので、何とかお節料理は作った。というより、お重に詰めたといってよい。ほとんど出来合いのモノを買ってきて詰めたので。作ったと言えるのは厚焼き玉子くらいだったかな。今年は作ってしまえば(本当は詰めてしまえば)後は楽なんでしょうけど・・・。


 何もしないことにした一番の理由は餅である。食事の時、水気のモノ(みそ汁とか、お吸い物とか)を飲むとむせることがある。病気が進んでいる証拠で、難しくいうと“嚥下障害”の始まりである。退院の時に、病院側から汁物にはとろみを付ける必要があるといわれている。


 むせてもその上からまだ食べようとするので、余計むせる。固形物だからむせるわけではないのだろうけど、そういう状態で餅を食べて喉に詰まらせたら、対処のしようがない。自分だけが食べて、親に食べるなともいえないので、“一切しない”と決めたのである。


 しめ縄も毎年は玄関先に飾って、15日に家の庭先で焼いて(トンド焼きみたいに)灰を家の周りに盛っていっていた。魔よけとも泥棒除けとも聞いているが、14日には親はショートステイに入ってもらうつもりだが、その翌日トンド焼きをする元気があるかどうか自信がないのもある。


 せっかく病院から退院してお正月を自分の家で迎えるのだから、こんな味気ない正月でなくてもと思うが、思い切ってしまった。