サスぺリア(2018)を観て来ました。監督はイタリアのルカ・グァダニーノ。私と同い年のオヤジです。10歳の頃に出会った旧作「サスぺリア」の大ファンだったそうで、ずっとリメイクをしたいと温めていたそうですね。きっと彼もジェシカ・ハーパーに憧れていたことでしょう。同じ変態なんで分かります。リメイク版にもジェシカ・ハーパーが出演しています。さすがに歳をとられましたが、往年の可愛らしさが隠し切れませんでしたね。

 

 

 

 

本作は150分の大作なのですが、そりゃもう怖くて、怖くて、序盤の“独り卍固め”で骨がバッキバキになったと同時に、ボクの心も折れました。“殺す”より“半殺し”のほうが残酷に感じます。以降ほぼ身体が硬直したまま観覧しました。それなりの本数のホラー映画を観てきた私が、このザマです。とんでもない怪物映画ですね。

 

ちなみに個人的ホラー映画のベスト10を考えてみました。他にも沢山あるのですが、今の記憶と気分です。エクソシスト入れるの忘れたな。

 

1位 サスぺリア(ルカ版)

2位 死霊のはらわた2

3位 シー・オブ・ザ・デッド

4位 死霊のはらわた

5位 シャイニング

6位 吸血怪獣チュパカブラ

7位 貞子vs伽椰子

8位 地獄の血みどろマッスルビルダー

9位 血のバレンタイン

10位 新感染

など・・・。

 

 

長らく1位を維持してきた「死霊のはらわた2」を抜き去りました。ホラー好きの方は分かると思うのですが、ご覧のようにホンノリとユーモアが感じられる作品が好みなのです。でもガチンコに怖かったサスぺリア(ルカ版)は圧倒的ですね。文句なしに1位です。でも自信がある人だけしか観ない方が良いと思います。良くも悪くもやり過ぎなんで。

 

ダリオ・アルジェントは今作に対して辛口の批評みたいです。音楽に対してもダメ出ししてましたが、トム・ヨークが手掛けた音楽も素晴らしく芳醇な旨み成分が感じられます。特にオープニングで流れる「Suspirium」とラストの地獄絵図での「Unmade」は素晴らしく、狂気の映画のなかに悲しみや感傷的な潤いを与えています。

 

 

 

ほとんど女優さんしか出てこないこの映画。気になった女優さんはこの3人。

 

スージー役のダコダ・ジョンソン。現在、人気急上昇中の実力派女優さん。実生活ではコールド・プレイのヴォーカル/クリス・マーティンの恋人でも有名。体当たりの演技で好感が持てましたが、ラストの驚愕の展開には参りました。女性は深く、美しく、そして怖いです。

 

 

 

 

サラ役のミア・ゴスちゃん。一癖も二癖もある登場人物のなかで唯一といっても良いほどマトモな女学生を演じています。その可憐なルックスでオヤジ心をぶち抜きましたが、案の定、終盤酷い目に遭います。頼むから、やめてあげてぇーーー!

 

 

 

 

   

あと何と言ってもカリスマ振付師マダム・ブラン役のティルダ・スウィントンの悪魔的怪演に心を奪われました。顔面力も高いです。映画鑑賞後に知ったのですが理療法士クレンペラ―博士役と、もうひとりサングラスかけた人物の1人3役だったそうです。神秘的で中性的な佇まいだとは思いましたが、渋い演技のクレンペラー博士まで演じていたとは、もうひれ伏すしかありません。嗚呼、ティルダさま、ティルダさま・・・そのクールな見つめられたら昇天しそうです。

 

 

前作でも拘った映像美は継承しつつ、底知れぬ悲しさと恐怖が描かれています。必要以上のゴア描写と芸術性の高いシーンが怒涛の展開で訪れるので観ている我々もイカレてくるかもしれません。無垢で純粋な私は、観終わって数日経った今でも禁断の余韻から抜け出せないです。記憶の中の恐怖は次第に捻じれた美しさへと変わってきています。まさに狂った傑作と言える作品でしょう。今日、腰ひねったら折れそうな気がしました。ボキ、ボキ、ボキ・・・。