先月28日に Common Bar Singles で行われた“朗読BAR”に行って参りました。
「詩でも小説の一節でもエッセイでも洗濯機の説明書でも可」というキャッチコピーでして、自作でも他作でも良いので持参してきた文章を順番に読み上げるBARです。

私は4回目の参加になるんですが、今回は参加者がマスター入れて10名の朗読を楽しく拝聴させて頂きました。私以外は、朗読の地区予選とか全国大会、あと朗読のライブイベントに出場されている猛者たち。私だけ、ずぶの素人ですわ。

さて内容ですが、浴衣を着て妖艶な声で朗読する新妻がホープ・サンドヴァルの声そっくりで、そりゃもうエライことになりましたよ。正直何を語られたのか内容はあまり聴いていなかったのですが、その美しいウィスパーヴォイスが凄すぎて、あまりの心地よさに夢見心地状態でした。





こんな声です。ホープ・サンドヴァルの声を持つ浴衣の新妻。イチコロとはこういうことかと分かりました。アイ・アム・イチコロ・ナウ!


その他の方々も創作コメディ小説、心を鷲づかみにするような乙女の祈り系ポエム、どこまでもクリアな無添加系ポエム、紙一重な線爆笑ハイテンションSF?(うまく表現出来ないんですが笑わしてもらいました)など等・・。

とにかく凄い人たちに囲まれて、来たからにはやるしかない。雑草には雑草のやり方があるはず・・。


恥はかき捨てですからと創作の3作を朗読させて頂きました。
お恥ずかしいですが最後に読んだ作品です。以前にブログで作ったものを書き直したものです。2作がお下品なので純愛がテーマのシリアスな作品です。

乙女ポエム系の方々と被ったらマズイなと思っていましたが杞憂でしたね。けれど、1人の女性に「私も読んでみたい」と言って頂けただけで十分です。貴女は良い営業ウーマンになれるでしょう。











テーマ 雨




気がつけばひどい雨。私ったら傘もささずに街中を歩いていたんだ。
忘れたくても頭の中は、彼のことでいっぱい。


彼のこと、白馬に乗った王子様だと思ってた。
彼がプレゼントしてくれたこの指輪。磁石に引っ付く指輪だからすぐにニセモノだと判たけどすごく嬉しかったよ・・。

彼はあんまりお金持ってないようだったけど、「仕事は報道関係なんだ」いつも誇らしげに自慢していた。

でもまさか新聞配達だとは思わなかったわ・・。
どうりで「次の日、朝はやいんだ」って言ってたな。いつもジャージばかり着てたし。


ある時「君にプレゼントを買いたいから5,000円貸して欲しい」と言われた。
そのあと私にTシャツ買ってきてくれたっけ。800円ぐらいの・・・。プレゼントは嬉しかったけど、残りの4,200円だけでも返して欲しかったな。。


彼と知り合って1年。思い返すと毎日が楽しかった。


「どんな時、幸せだと思う?」って彼に尋ねたらこう答えてくれた。
「君と出会えて、今こうして、一緒にいられることが幸せだ」

とても優しい彼だった。お金はなかったけど。
そんな彼の愛車はペガサス流星号って名前の自転車。買い物するときも新聞配達の時もデートの時もいつも自転車に乗っていたよね。あの業務用自転車の後ろに乗るの、ホントは少し恥ずかしかったな・・。でも彼の嬉しそうな顔が堪らなく愛おしかった。


ある冬の朝ペガサス流星号に乗って新聞配ってたら、横から来た自動車に撥ねられてあっけなくこの世を去ってしまった。「下り坂はスピード落とさないと危ないわよ」ってあれほど彼に注意していたのに・・・。全速力で交差点に突っ込んで乗用車のドテッパラにぶち当たった彼。しかも新聞読みながら・・。前方に12mも飛ばされたよね。飛距離充分で・・・まるで流星のようだった。


私の王子様が、ペガサスに乗って天国に飛んで行った・・。ほんとにせっかちな彼だった。


外は雨・・・。
私ったら泣いてるのかしら?
雨に濡れているだけかしら・・・。