Spirogyra(スパイロジャイラ)とはアオミドロとか藻類の総称だそうです。奇妙なバンド名だと思うのですが、似たようなバンド名でSpyro Gyra(スパイロジャイラ)ってアメリカのフュージョン・バンドもありますね。AMのNHKラジオでよく聴かされるのはフュージョン・バンドのほうなので違いますよ。


1973年発表のSpirogyra(スパイロジャイラ)の3rd「Bells,Boots,And Shambles」から。メロウ・キャンドル、チューダー・ロッジと並んでブリティッシュ・フォーク三美神と呼ばれるスパイロジャイラの3rdアルバムですが、他の曲は男性ヴォーカルのマーティン・コッカーハムのダミ声が正直うっとうしくて聴いていると腹が立ってきます。女性ヴォーカルのバーバラ・ガスキンの歌声は、まさに天使降臨ヴォイスと呼ぶに相応しく、私のような素人はあっけなく昇天してしまいますね。よって私が美しいと感じるのはこの1曲だけです。けれどこの1曲が、腹立ってたのも忘れてしまうぐらい素晴らしい名曲です。3分30秒辺りからのエンジェル・ハーモニーは必殺ですね。


我慢して1曲目から聴いてようやく5曲目の“An Everyday Consumption Song”にたどり着いた時の安堵感。焦らされた挙句に、それまでのダミ声が消えるカタルシス。苦労してこそより大きな幸福感が味わえます。辛い仕事の後のビールが身体に沁みていくのと同じでしょうか・・。ちょっと違うか!