チクワです(・∀・)



昨日の続きですパンダ



あっ、そうだ



当初、前・中・後編の三部作にするつもりが、

霧の話で盛り上がっちゃって三部じゃおさまらなかったので急遽四部作にしました〜ちゅー


それでは張り切ってどーぞダッシュ


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ようやく辿り着いた、

伊豆スカ入口、熱海峠IC。




だけど…




私はこれをゆくのだろうか。




やいやいやいやい!!


ここまでよりずっと霧が濃いじゃないか!!


どーすんのよあたしーーーっ!!!笑い泣き






相変わらず吹き荒れる強風に、

ぐらぐらと大きく揺れる愛しのニンニン。


(迷ってる暇はないな。進むしかないんだ)


何故なら、

進むしかルートを知らないから真顔




覚悟を決めてニンニンから降り、

シートバッグのチャックを開けて財布を出そうとしたら


ごぉぉぉぉ!!!


強風に吹かれ

バッグの中身が吹っ飛ぶかと思った滝汗




それでもなんとか1000円札を取り出し、

歩いて料金所へ向かう。




と、向かいの霧の中から薄手の半袖シャツをバサバサとはためかせながらハーレーさんが一台やって来た。



(ひゃ〜半袖寒そうだな〜滝汗



ハーレーさんは、料金所のおじさんと一言二言言葉を交わすとゆっくりと霧の中に吸い込まれていった。



(どうかご無事で)だからオマエもな





料金所へ行くと、箱の中のおじさんが言った。


じい「この先に行くの?」


チク「だってこの嵐しばらく治まらないでしょ?」


じい「今行ったバイクの人、下からから上までずっと霧だったって言ってたよ?」




ジーザス(T-T)




じい「行き先は?」


チク「別に決めてない。でも冷川目指してた」


じい「行き先を決めてないなら、ここで引き返して下道で修善寺方面に行った方がいくらか安全かもしれないよ?」




そう言っておじさんは、


「今きた道を少しだけ戻ってすぐ先のT字路を左に曲がってその先を右に曲がってあーしてこーしてそーしたらもう街だから」




ほら、地図をあげるよ


と言って、おじさんは地図をくれた。




うん。あのねおじさん、

※写真は後日撮影したものです。






これじゃ全然分かんねぇ

※チクワはただでさえ地図を見るのが苦手なのだ。




チク「ありがと。ちょっと作戦練るわ…」


そうして一旦ニンニンの元へ戻り、

バサバサ言わせながらもう一度地図を広げてみる。




…うん。


やっぱりこれじゃ分かんねぇ真顔




風は強いし雨は降ってるし、

スマホを出してGoogleマップを見る気にもならねぇ。


(知らない道を行って、この霧の中でもし迷子にでもなったらそれこそレスキュー!レスキュー!の大事だ。だからやっぱり伊豆スカを行くしかないんだよ)






私は料金所へ戻り、


「下で行くとなると知らない道だし、よく分かんないし、やっぱり冷川まで向かうよおじさん」


そう伝え、握り締めていた1000円札を差し出した。




と、ここで、私の後方から車が一台やって来た。


邪魔になるかと、

横にずれて両手を挙げて料金所の壁にペタっと張り付くと、


「とりあえず中に入りな!!」


そう言って、おじさんがドアを開けてくれた。




箱の中に入っちゃった(*ノωノ)♥




おじさんは、車の人にもこの先霧が濃い事を話し、

充分気を付ける様にと伝えて送り出した。


そしておじさんは、もう一度私に丁寧に下道での下山ルートを説明してくれて、私はその前半部分しか頭に入らなかったけど(←おい)一か八か、下で行ってみる事にした。



知らない道だけど、

安全と言われるルートで行くか。


知ってる道だけど、

濃霧と強風の中を行くか。



正直言って、

どっちが安全なのか判断出来なかった。


だから、長年(かどうかは分からんが)ここに勤めるこのおじさんの経験値に賭けた。




じい「左に行って右に行ったらそれだけでグッと標高が下がるから。風も霧もだいぶ落ち着くと思うよ」


チク「うん。ありがとうおじさんニコニコ


じい「気をつけるんだよ」




そうして、

握り締めていた千円札をポケットに押し込み、


強風にあおられながら少しずつニンニンを方向転換して、




ここを…行くのか……( ´ー`)



さっきのハーレーさんに頼んで一緒に走らせてもらえば良かった。私のバカバカショボーン




言っていても仕方がない。

とにかく私は走り出した。




相変わらず視界の悪い道を、おじさんが言った通りに進んでいくとT字路に当たった。


(ここを左折って言ってたな)


初めて走る道だから、路面状況やコーナーの具合などなんにも分かんない。


だからゆっくりゆっくり走った。




すると、進めば進むほど霧が薄らぎ、

あれだけ吹いていた風も徐々に治まってきた。


何ターンかヘアピンもあったけど、

下りだからもーまんたい。


やがて霧は完全に晴れ、

車の存在も確認出来る様になった。






そして6時30分。

無事、下山。


無風のコンビニ駐車場でニンニンのエンジンを止めた瞬間、力が抜けてヘナヘナとその場に座り込んだ。



(おっと。こうしちゃいられねぇ)



大観山でTANAさんに、

「嵐の中に居る笑い泣き

とメールをしたんだ。


きっと心配しているだろうから、

すぐにメールしなきゃ。



安全なエリアまで来られた事を伝えると、

「よくやった!」

とお褒めの言葉を戴きました。

心配させてごめんね。


それにしても、記事を書きながら気がついたけど、

ターンパイクからこのコンビニまで1時間で来てるんだね。


3時間くらいかかった感覚だけど不安




やれやれ酷い目に遭ったぜと来た道を振り返れば、

そこにあるはずの山の姿は全く見えなかった。

こんなモクモクおばけの中にいたのかと思うとゾッとした。




(ともあれ一息つこう)




嵐の中は寒かった。

エメマンホットで体を温める。




…ところでここはどこなんだ?ちょっと不満




前半は、おじさんの言う通り左に曲がって右に曲がって来たけど、その先はで走ってたんだ。

世界で一番アテにならないあたしの勘でねちょっと不満




Googleマップを見てみる。




ふむふむなるほど。今ここね。






赤ラインが行きたかった伊豆スカ、冷川方面。

青ラインが今走ってきたルート。


これがおじさん直伝の下道安全ルートか。

もう覚えたぞひらめき






ともあれ私は、

快走決め込むつもりで550ペリカ払ったターンパイクを40キロのヨロヨロ徐行で走り抜けたわけです。



なんてね。

無事に下山出来たんだから550円くらいどうでもない。


今冷静になって考えると、

あのまま伊豆スカへ突撃していたら玄岳PAあたりで強風に吹かれて私、動けなくなってたかもしれません。


料金所のおじさん、

私を引き止めてくれてありがとう。


今度ハグ券10枚綴りを持って

お礼に参ります┏○ペコリ




さて、で、




このあとどうする??






あたし達、峠欲しいよねチュー




よーしそったら




アッチ方面に向かって

くねくねしてから帰ろうか♪




続くパンダダッシュ