チクワです(・∀・)




大好きなバーバがお空へ旅立ちまして、

土曜の朝から急遽、実家に帰省しておりました。


コロナがあってずっと帰れていなかったので、

約2年振りの帰省です。




やはり…いつもそこに居た人に二度と会えなくなる、二度と体に触れられなくなる、というのは悲しいですね。


身内が他界するのは16年振りでしょうか。




でもね、どんよりした気持ちのまま「このこと」を締め括りたくないな、と。


明るく冗談好きだったバーバも、おそらくそれを望んでいないなって。




なので、いつもの私で、私らしく、この帰省を一話だけブログに書こうと、東京を出る時から写真を撮ってました。




明るくお茶目でイタズラ好きだったバーバの話を写真を添えて書きますので、


よろしければ一話だけ、お付き合い下さい




ただし





ちと、なげーです(*`艸´)








6月26日(土)


本来この日は、ある方と走りに行く予定でした。


そのつもりで朝5時過ぎに自宅をすっぱつ。


ガレージに向かって歩き始めたところで、「すぐ帰って来て欲しい」と実家の母から連絡がありました。

バーバが弱っている事はだいぶ前から知っていました。その時が近いことも。


でも、田舎の病院に入院しているバーバに東京から行く私は会わせてもらえず、死に目に会えない事はかなり前から確定していました。






バーバが危ないと聞いてからの1週間?

10日くらい?

家でジッとしているとその時を待っている様で耐えられず、だから私はずっと、バイクにも乗り、お酒も呑み、いつも通りに過ごしていました。






そういう訳なので、一緒に走る予定だった方にはドタキャンの可能性がある事を少し前からお伝えしてあったんですが、


まさか、当日の朝にお断りする事になろうとは。






母から連絡をもらってすぐ、その方に連絡を取り、状況を伝えて謝罪をすると、

「気にしなくていいからパー気を付けて行ってらっしゃい!」と言って、気持ち良く送り出してくれました。






そのうえこの方は、

この日の行き先を変更してある場所へ向かい、バーバの為に手を合わせて来た、と言うのです。



私、感動しました。



久々にお会い出来ると楽しみにしていたのでとても残念でしたが、

諸々リスケしましょうね( •̀ω•́ )ゞ






さて、チクワの故郷は島であります。


船乗り場に着いてチケットを買ったら、急にお腹が空いてきました。


出航までにはまだ時間があるから、朝ご飯を食べましょう。






すき家の鮭モーニング定食※ご飯少なめ。



朝定大好き!

一気にかきこみました。

おいちかったよごちそーさんお願いキラキラ2go!さん風





そしてその後、海の上の人になったチクワ。






前夜、眠れず。

隣の席まで使って横になりましたが、やはり一睡も出来ず。






そのまま我が故郷に到着しました。






バーバの葬儀は、本人の希望とコロナ禍もあって、家族6人での家族葬です。






音楽を聴きながら港で迎えを待っていると、母が車で登場。



母に会うのも約2年振りなんですが、葬儀の準備でドタバタしているので再会を喜んでいる余裕はありません。


母「はいはいごくろーさん」


チク「はいはいご無沙汰まんぼー!」





─=≡Σ((( っ'∀')っブーン






実家へ帰り、棺の中のバーバの顔を見ました。



生きているうちに来られなくてごめん、バーバ。


コロナのせいとは言え、無念だよ。

もっかい名前、呼んで欲しかった。



バーバはすごく綺麗で穏やかな、全てから解放された顔をしていました。


バーバは生前と変わらず、いい女でした。








私がまだ幼かった頃、バーバはちょっと可愛くアレンジした下ネタ系放送禁止用語を私に教え、

「この言葉をお母さんに言うと、お母さん喜ぶよ」と吹き込み、

私は母の元へ駆け寄ってその下ネタ系放送禁止用語を大きな声で叫んでゲンコツをくらう。


これが、祖父母の家に遊びに行った時のお決まりでした。








母がまだ、父と離婚をする前の若かった頃。


専業主婦だった母が家で家事をしていると電話が鳴り、「もしもし」と出ると電話の相手はしばらく黙っているそうです。


かと思ったら突然「…ワン!ワンワンワン!!」と犬の鳴き真似をするんですって。


腹が立った母は電話をガチャン!と切ったそうなんですが、


それから数日後。


用があってやって来た祖母が、母に、

「にしゃあ(あんた)

あん時電話切ったずらニヤニヤプププ」

とニヤニヤしながら言ってきたそうです。


実の娘にイタズラ電話をする母親。

すごいでしょ?

うちのバーバ、面白いでしょ?笑








姪(バーバにとってはひ孫)とテレビを見ていたバーバ。


当時の首相、安倍さんが画面に映ると、

「安倍ちゃんはバーバの友達なんだよ」

と真顔で嘘を話し、それを信じた姪が外に言いふらしてしまって兄と兄嫁が大慌てした事件とか。







姪と庭掃除をしていたバーバ。


大きな乗り物が好きな姪が、上の通りを走る大きなダンプカーに見とれているその横に立ち、

「あれ、ウチのダンプカーだよ」

と真顔で言って姪っこ信じちゃう、とか。


もちろんウチにダンプカーなどありませんニヤニヤ







バーバは一年弱老人ホームに居たんですが、


94歳のバーバ。

車椅子を自分でブイブイ乗り回し、床で寝てしまっているジーさんを轢きそうになった事件とか。


いつも騒いでみんなに迷惑をかけているジーさんに、

「うるせぇっ!黙れジジィ!」

と怒鳴って介護士さん達から拍手喝采を受けたり。






昏睡状態のバーバの耳元で、

「ほらバーバ!良い男が来たよ!」

って母が言ったら、

閉じていた目をパチ!と見開いたとか。








バーバは、数年前から呆けてしまっていました。


娘である母の事が分からない時もありました。


でも一昨年の夏、久々に私が帰省をした時は、私の顔を見てすぐに私の名前を口にして、お帰りと言ってくれました。




バーバは私が帰省して顔を見せると必ずいつもこう言いました。


「チクワは本当に美人だ。目が綺麗。女優さんみたいだよ」


これ、私の顔をまじまじと見ながら真顔で言うんですよ。

照れるって。笑


でも、誰に言われるより嬉しかったし、自信になりました。







「ここはチクワの家なんだから

東京がイヤになったらいつでも帰ってきていいんだからね」


帰省すると、いつも言われたニコニコ


この言葉がどれほど心強かったことか。






人の前ではいつもふざけておちゃらけて、

でも、誰も知らないところでしっかり、やるべき事を全うする人でした。


自分に似合うものを知っている、

自分らしさを知っている、

お洒落でカッコいい女性でした。


心の奥底に太い太い芯があって、

周りの若い人からカッコいいバーちゃんって思われていた、そんな人でした。




そんなバーバの血が、私の中にも流れています。


同じ、B型の血液で。




私には子供がいないけれど、

いつか私が死んだ時、バーバの様に家族みんなが棺の周りを囲んで、私の昔話をしながらゲラゲラ腹を抱えて大笑いして、


ありがとう、楽しかったよって、

顔を頭を撫でてくれたらいいなと思いました。



そうしてくれる人は家族だけでなく、親友や、バイク仲間にもいて欲しいと思いました。


バーバみたいないい女になりたいと思いましたニコニコ





台風がきていて不安な週末でしたが、

なんのことはない。


ほとんど雨は降らず、

最後の日などはカラッカラの真夏の様な青空でした。


さすがバーバ!真夏生まれの夏女!





ということで、

長々と思い出話に付き合ってくれてありがとうございました。


これで、本当の意味でお見送りが全て完了した気持ちです。


実家で散々泣いたし、バーバのお見送りもしっかり出来たので、チクワは今スッキリしてます!




さーさー今日から仕事じゃ!

再びトップギアだぞー!!

щ(゚Д゚щ)ウェーイ