「ねえねえスナギンちゃんスナギンちゃん、

ボクの地元にスッゴい優良店があるんだよね…」



元・同僚であるタケノウチさん(趣味:手作りワラ人形)が、

私の耳元で心霊現象のような声で囁いてきたのが3ヶ月ほど前。

稲川淳二に70%ほど気持ち悪さを上乗せしたようなルックスですが、

ウソはそれほど付かない男。

それが私のタケノウチさんに対する人物評です。



が、

そんなことを言われたことさえすっかり忘れていたつい先日、

その優良店とやらが某パチスロ雑誌に紹介されていたので、

「もしかしたらあのゴースト(タケノウチさん)の呻きは、

やっぱりホントなのかもしれない」


と思いまして昨日、

電車で30分ほどのところにあるそのパチ屋に足を運んでみました。


私が入場したのは開店から既に10分ほど経過していましたが、

40台ぐらい導入されていたサラリーマン番長はキッパリと満席。

ハーデスも既に3分の1ぐらいの稼働。

パチンコも牙狼が残り3分の1ほど空き台と、

まずまずの盛況っぷりでしてね。

こりゃなかなか期待していいんじゃないかしら、

タケノウチさんには未亡人ヘルス(何それ?)でも紹介すべきかしら、

などと考えていたんですわ、その時までは…。




ところが。

パチンコの釘をチェックしてみたのですが、

どうみてもフツーかヘタしたらフツー以下の見た目。

試しに打ってみた牙狼はきっちり千円13回転ペース、

次に打ったAKBは千円16回転ペース。

AKBでは当ったもののスルー鉄壁&アタッカーガバガバという、

「もしかしてこの釘は昨日、

チンパンジーのアイちゃんに調整させたのですか?」


と店内アンケートにイヤミのひとつも書いてやりたくなるような、

サバのようなシメられ方。


で、

そんな状況ならスロットもベタピンに決まってんでしょうけど、

昼過ぎには稼働率が80%以上になっちゃてて、

そうなると何か出ちゃうかもと思ってテキトーな台に座っちゃうんスわ。

当然、

まるっきり出やしないんですけどね…

しかも私が最後に打っていた番長なんて、

ヤメた瞬間に後ろを通っていた若者が、

「殿、

お命頂戴いたしまするっ!!」


ぐらいの猛スピードで台キープしましたからね、

250抜けの台を…。

もはや出る出ないの問題じゃなくて、

「今日この店で番長を打たないと俺、

この世界で生きていけないんスよ」


ぐらいの感じで座ってましたからね、

ちょっとヒキましたよ…



「そういやタケノウチさんって、

パチ屋の勤務歴は長いけどパチンコは全く打たない人だったよな、

計数管理も不得意だったし…」

などと思い出してもあとの蘇民祭。

いや~、

パチンコ業界は不況だの厳しいだの言われてますけど、

こんな営業でもミッチリお客さん集めている店がまだまだあるんスかね?

うらやましい限りでありますわ。



そして私はこんな店に行ったせいもあって、

昨日と一昨日でトータル9万5千円もロスト、

タケノウチさんの生霊が憑依したかのようにゲッソリしてしまったため、

連休最終日となる本日は写経をして一日を過ごします。

南無。