明日は特別スペシャルデー、
一年一度のチャンス!!
・・・というわけで、
明日はバレン&タインデーですね!
「本命のカレにしかチョコはあげないモン!」
と、職場で浮かれたことを同僚に言いふらしてるアナタ!
その彼氏は明日きっと、
違うオンナを抱くわよ。 ←大泉の母のような表情で断言
というわけで世の女性は、
本命のカレに捨てられた時のことも考慮して、
できるかぎり多くの男性に愛を分け与えるべきだと思います、
任意保険感覚で。
ブサイク男子にだって、
カカオ豆のひと粒ぐらいは投げ渡せばいいじゃない。
「必ず、
来月の14日に3倍以上の金額のものをお返ししてネ!」
という、
誓約書まがいのメッセージを添えて・・・。
そう、
先行投資だと思えばいいんですよ。 ←ビジネスチャンス!
というわけで女性の皆様は、
よっぽどキモチの悪い、
ねっちっこい下ネタを連発しそうな男性でないかぎりは、
たくさんチョコレイトを配ればいいと思います。
…その条件だと、
私、もらえませんけどね・・・。
あ、
ちなみに私の理想のバレンタインデーは、
放課後(←ここはスルーしましょう)、ゲタ箱を開けたら、
中にラブ&レターまがいの茶封筒が入ってるんスよ。
そのオモテ面に墨汁で「果し状」と書いてあって、
開封してみたら2枚の紙が入ってるんスわ。
1枚は、近所にできたパチ屋の新装開店のチラシで、
裏には私の全身がクレヨンで描いてあって、
股間にマッキー(赤)でバツ印がしてあるというイラスト。
もう1枚はところどころに血のついたワラ半紙に、
「今晩8時~11時59分の間に、
体育倉庫の裏で待ってます。
来ないとアナタの家族のうち、誰かが44日以内に失踪します」
という脅迫状まがいのメッセージが書かれてるんスわ、
マッキー(黒)で。
で、
当日の午後7時半ぐらいからズーッと待ってるんですよ、私。
体育倉庫の裏で。
毛玉のくっつきまくったジャージ姿で。
で、
2月14日の終わるギリギリのタイミング。
午後11時59分になって堀北真希をさらに不機嫌にさせたような、
美少女なんだけど将来必ず不幸になりそうな女子がやって来るんスわ、
ちっちゃなキンチャク袋を片手に。
で、私が、
「おっ!
こんなカワイイ娘にチョコレイトをもらえるなんて!
大ラッキー!!
数時間後は、CR生ハメ天国In体育倉庫」
みたいなことを心の中で考えて油断しているスキに、
「今日という日が終わる前に、
闇の中で多くの血にまみれた、
永き戦いを終わらせるのよっ!!」
と、全く身に憶えのないセリフを吐かれながら、
キンチャク袋の中身である謎の茶色い粉末を、
砂かけババァの要領で彼女に投げつけられる私。
「これで、
全てが終わったわけじゃないのよ、
この永き戦いが終わらないってことは、
ホントは私にもわかっているんだから…」
茶色い粉にまみれた僕にむかって、
彼女がそうつぶやくと同時に時刻は午前0時。
その刹那、
校庭に向かって長く伸びていた校舎の影がグニャリと歪む。
僕が最期に観た彼女の表情は月灯りの中、
涙をひと粒も流したくないという強い意志をたたえて、
精一杯の微笑みを浮かべていたんだ。
…って、
なんでいきなりちっとも売れないライトノベルみたいな展開に!?
ま、そんなわけで、
これが私の理想のバレンタインでーす。
こうしてまた、
貴重な時間が流れていくのでした…。