「砂肝ちゃん!女子大生が来るよっっ!!」
長嶋茂雄のようにニヤニヤしながら、私にそう叫んだのは、
本日午後2時30分における当店エビサワ主任(仮名:嫁と不仲)でした。
「え?何の話ッスか?」
とエビサワ主任(仮名:今年48歳)に尋ねたところ、
どうやら私の休日に北川景子似の20歳の女子大生が面接に来たらしく、
週2勤務、春休みの出勤はNGという悪条件にも関わらず、
対面後わずか4秒で採用を決意したとの事で、
「3時から制服合わせと誓約書作成して、来週から勤務だからっ♪」
と、春めいたテンションでウキウキしていらっしゃいました。
私は、
「なるほど・・・」と呟きながら(←何が「なるほど」なのかよくわからないが)、
とりあえず午後3時までの間、
ホールの片隅に立って女子大生の到着を待つことにしました。
現在、ウチのホール「パーラーよめきんトリオ」の早番カウンター嬢、
平均年齢32歳。
その内訳は、
人妻・・・1名
団地妻・・・1名
未亡人・・・1名
という、コメントするのを少しためらいたくなるようなメンバーです。
以前勤めていたパチ屋のカウンター嬢は平均年齢21歳ぐらいで、
「昨日は彼氏とどんな体位でフィニッシュしたの?」とか、
「今日はどんな下着を履いているの?」というような、
3分で誰にでも出来る簡単なセクハラを行うのが楽しかったのですが、
現在の職場では、
「砂肝ちゃんは、最近ハメたのはいつ??
先週?先月?それとも昨年の季節の変わり目??
ホホホホホホホ・・・・・」
と、
ドラクエ5に出てくるゲマみたいな笑い方で聞いてくるような、
下品な感じの女子しかおらず、
ちっともセクハラする気分になりませんでした。
そんな、お新香詰め合わせセットのようなラインナップに、
女子大生が加わるというのはちょっと、
いやかなり、
いやめっちゃんこテンションが上がるというものです。
ところが。
約束の午後3時を過ぎても、女子大生は現れません。
「もう7万もヤラれた・・・」と私の耳元で囁いてくる、
通称「いつ聞いても7万負けオバちゃん」の話を聞き流しつつも、
時計の針は無常にも刻々と進んで行きました。
午後4時。
事務所に戻るとエビサワ主任が電話機の前で、
和田アキ子がキレている時の峰竜太のような諦め顔でボーッとしておりました。
これは来るハズの女子大生にバックレられて、
連絡つかなくなったパターンのヤツや!
とピーンと来た私だったのですが、とりあえず、
「ど・・・どうしたんスか?」
とションボリしているエビサワ主任に尋ねてみると、
「女子大生にバックレられたわ・・・
電話しても繋がんねーし・・・」
と、完璧な答えを頂戴いたしました。
よし!
今日もいつものリズムだったネッ!!
(それを聞いた団地妻は「やっぱりね・・・」と言いながらニヤニヤしておりました)