ああ、そうそう。


この前の月曜の夜に、元上司のねずみ男さん(←見た目)と、


飲みに行ったんスわ。


何故か指定されたユニクロの前で待ち合わた後、いきなり、


「じゃぁ、焼肉食いに行こうか」とサラッとのたまう、ねずみ(呼び捨て)。


「マジっすか!あざっす!マザー2!!」


と返答する、砂肝ちゃん(所持金3千円)。


歩くのヤダから、というねずみの発言によってタクシーでの移動が決定。


一人と一匹を乗せたタクシーは都内某駅前で止まり、


商店街をポクポクと歩くこと数分で「おう!ココだ!」と声を上げるねずみ。


「よっしゃ! ナムるで!! ハラミるでぇ~!!」


と、意味不明の気合とともに店構えをじっくり観察すると・・・。


空手の試割りで真っぷたつにしたくなるような、ニセ檜作りライクな看板には、



「炭火焼き鳥 ピーコック(仮名)」



の文字が・・・・・。





「ラベンダーの花言葉は疑惑」


怒りと戸惑いの入り混じった頭の中でそんな事をボンヤリ考えつつ、


長谷川理恵との事について質問された時の石田純一のような表情で入店。



とはいえ。


店内のカウンター席にズラリと並んだ焼酎ちゃん達に罪は無し。


大好きな黒糖焼酎はもちろん、胡麻焼酎なんてのもあります。


骨付きカルビはパーになりましたが、すっかりご機嫌です。


まずは生ビール飲んで、次はいきなり日本酒飲んじゃおっかなー、


などと考えていたところへ、


「オマエ、好き嫌い多かったっけ?」との質問をするねずみ男氏。


「いえ、国籍、性別、バストサイズ等一切問わずの、何でもイートインです」


と自信満々の回答した直後、


女雀士みたいなアルバイトのおねいちゃんにねずみ男が頼んだものは・・・



「砂肝、塩で二本」




ひいいいいいいいいっっっ!!


しまったああああああっっっ!!




そうなんです。


ご存知の方かもいらっしゃるかと思いますが、


僕、「砂肝」が大の苦手なんですわ・・・。


あの、


男性の先っちょみたいな見た目と食感(←食べたの?)が何とも・・・。


しかし「何でも食べられる」という大風呂敷(しかも花柄)を広げた僕が、


まさか「すいません・・・砂肝だけはちょっと・・・」と、


土壇場で弱気になるAV女優のような事を言えるワケがありません。



思わず、


「TSUTAYAに『魔装機神サイバスターを返却するんで、もう帰ります」


という大ウソをついて帰宅しちゃおうか、とか、


ねずみ男の目を盗んで、小学生の給食の時間よろしく、


ランドセルの中のとかに忍ばせて食べたフリをしちゃおうかなどと考えました。



そして死刑執行とでも言わんばかりの表情で(気のせいか?)、


2本の砂肝を乗せた小皿を卓上に置き去りにする女雀士。


そして、何も知らないねずみ男は、サクサクと頬張っていきます。



カウンター席に陣取る二人の間で沈黙を放つ、1本の砂肝串。


もう、後には引けません。


意を決して、先端の一切れをチビリとひとかじり・・・・。




・・・ん?


気合を入れて、もう一切れパクリ。



・・・あれ?


大丈夫っぽい??




・・・実はこの店で出された砂肝は、かなり小ぶりなサイズだったんですわ。


例えるなら、味噌汁に沈んでるシジミぐらいのサイズで、


キッチリ塩を効かせてあって、苦手な味と食感が緩和されてたんスよ。


結局、違和感を感じつつも食べてて全く気持ち悪くならなかったので、


イキオイ任せにガジガジかじって、


そのまま無事1本完食!!



というわけで、


久々のピンチを脱出した僕は、焼酎の酔いに身を任せたのでした。


でもやっぱり、、好んで食べる味ではないかなぁ?


今度僕と焼き鳥食べる機会のある方は、一切れだけ下さいw