
本文はここから
女子のスカートに潜り込んでケンシロウのように秘孔を突くとか、
女湯に入ってブレイクダンスを踊るとか、
保育士の乳を揉みしだき倒す、
というような事を書いて終わらせようかと思ったのですが、
このネタを考えている時に思い出した事がどうしても頭から離れないので、
今日はその話を書くズラ。
あれは、小学校4年生の時。
クラスの隣の席に、すみれちゃんという女の子が座っていました。
黒くて長い髪(まぁ、金髪のレイヤーの小学生だったらそれはそれで困るが)、
ちっちゃい黒目、
ぺしゃんこの鼻、
あまり歯並びの良くない口元、と、
ぶっちゃけ、そんなにカワイイという訳ではなかったのですが、
とにかく愛嬌があって、笑った時に出る小さなエクボが印象的でした。
彼女は、休み時間になるといつもニコニコと笑いながら、
やたらと絡んでくる娘でした(性的な意味ではなく)。
「わたしのご先祖様って、すっごく偉かったんだよ!
砂肝のご先祖様とかより、
ぜーんぜん凄かったんだから!」
なんだか、自分の先祖をやたらと自慢するヘンな娘でしたが、
僕も、そんなすみれちゃんとバカな話や、くだらないギャグや、
ヘンな見得の張り合いをしたりするうちに、
だんだんと好意を抱くようになりました。
そんなある日の事。
「今度の日曜日、
あたしの誕生会があるから絶対来てね!」
と、今だったら、
「何かおかしな壺とか執拗に勧めてくるのでは?」
と勘ぐりたくなるようなお誘いを、すみれちゃんから受けました。
「うん!絶対行くよくるよ。」
そんな小ギャグを行った記憶はありませんが、これを快諾しました。
ところが、ここでひとつ問題が発生しました。
僕には、彼女にプレゼントを買ってあげるお金が無かったのです。
「プレゼントは、どうすればいいんだろう・・・。」
僕の家はあまり裕福では無かったので、
「俺のオンナに時計買うけん、銭出しぃーや。」
と、母親ないし祖母に言い出せる訳もなく、
ただ、どうしようか。
どうしようか。
そんな悩みを抱えた数日の後、
いよいよ日曜日になってしまいました。
その日、僕はすみれちゃんの家の前まで行き、
今なら確実に通報されるであろう勢いで、
何度も何度も玄関の前を通り過ぎていました。
何度、呼び鈴を押そうかと思ったことでしょう。
結局、僕はひと絞りの勇気さえも奮うことなく。
ただ、プレゼントを渡せない自分を恥じる気持ちを抱いたまま、
とぼとぼ、とぼとぼと家路を辿りました。
翌日。
「どうして来てくれなかったの!?」
怒りと失望と悲しみをミックス玉(¥750)したような表情で、
そんな言葉を僕に喰らわせる、すみれちゃん。
「いや・・・急にお腹が痛くなっちゃって」
そんな小学生のような言い訳(ま、ホントに小学生なのだが)で、
さらにすみれちゃんの失望を色濃くさせる、ダメダメな僕。
結局、その後、彼女は僕のために笑ってくれる事はなくなりました。
程無くして行われた席替えで、彼女との席は遠く離れ、
それ以降、僕の中での、
彼女との記憶の糸はプッツリと途切れているのです。
もしも、もう1度子供になって、やりたいこと。
それは、あの日、あの時、あの場所で・・・・じゃなかった、
あの日、彼女の家の玄関に立って、
大きな、大きな声で、
「すみれちゃーん、あーそーぼっっ!!」
と叫びたいのです。
手には、道端に咲いていた小さな花を持って。
それで、イヤな顔をされてもいいじゃん。
ただ、一緒にいたかっただけなんだもん。
すみれちゃんは今、何をしているのでしょうか?
今のすみれちゃんがこの話を覚えてる可能性は500%無いだろうけど、
もし会えたら、あの日の事を謝りたいッスね。
伊勢丹の商品券を渡しつつ(←やらしいオチだなw)。