「ずんだ餅」というお菓子をご存知でしょうか。
茹でた枝豆を潰したあん状のものを、お餅にかけたお菓子で、
僕の好物のひとつです。
それが先日、僕の職場の机に、ぽつりと置かれてありました。
時刻は正に午後3時。
僕の頭の中のみのもんたが、
「お兄さん、急いで食べなきゃ!!」と眠そうな眼で断言したので、
なんの迷いも無く、包装紙に着手。
目にも鮮やかな緑色の餡に包まれた、柔らかそうな餅の白。
「僕はこれを食べるために、生まれてきたのかも知れない。」
石田彰の声マネをしながら、まずはひとくち。
うまいっ!
もう1個。
うーーまーーいーー!!!
勢いまかせに、もうひとつ。
至福のひととき。
が、ここである疑問が。
「これは誰が持ってきたの?そしてホントに僕が食べてイイの?
みんなどこへ行った?見送られることもなく?」
いつになくがらんとした事務所には僕ひとりきり。
手元には既に半分食べ終わった「ずんだ餅」。
「コレ、勝手に食べちゃマズかったのでは??」
せめて半分残しておいたほうがいいかな・・・・・。
~5分後~
「・・・・・全部、食べちゃった・・・・・」
餅なんて、放っておいたら固くなるじゃない?
美味しくなくなっちゃうよ?
だったら、美味しく食べたほうがいいじゃんね?
といいつつ、そそくさとゴミ箱へと証拠隠滅を図る僕アテナ
~さらに20分後~
「あら!!この辺ににお土産置いてなかった!?」
明らかに怒りと驚きに満ちた表情の某役員さま。
コ・・・コレはマズいっ!やっぱり食べちゃマズかったんだッ!!
ピンチですっ!
一瞬、
「コン棒を持った原始人のような男が3人やってきて、
お土産を強奪して逃げました」
という小学生のようなウソをついてその場を凌ごうかと迷いましたが、
13秒くらいでバレそうな気がしたので、
「すんまそん、僕が食べました・・・」
と、ワシントンのように正直に告白。
が、中途半端に古いギャグを織り交ぜた謝罪は、誠実さを欠いたのでしょう。
烈火の如き怒りが、僕にふりかかること約4分32秒(日本新記録)。
どうやらこの「ずんだ餅」。
かつて「くだもの畑」という台を出した某パチンコメーカーの営業マンが、
ウチの店に持ってきたもので、
後で、こちらの役員さまが召し上がる予定だったものが、
誰かがテキトーに僕の机の上に置いちゃってたらしいのです。
職場でお菓子を食べて怒られる30代半ばの男と、
お餅を食べられたことで激怒する還暦間際の役員。
異常な光景です。
もし僕の夏の賞与が、
ドングリ4つ
(所得税として猿にひと齧りされるため、手取りは3つと半分)
だったら、夏にいやらしいお店に行く事が出来なくなりますね。
陪審員の皆様、僕は有罪ですかね?無罪ですかね?