久しぶりにテーマは「音楽」で。



元ザ・ブルーハーツ、現ザ・クロマニヨンズのギタリスト、


マーシーこと真島昌利。


僕が日本で一番カッコイイと思っているギター弾きについて書くよ。



僕がブルーハーツの大ファンだった事は既にブログで書きました。


その中でも、マーシーの曲について少し触れましたが、


ブルーハーツのアルバムに収録されている彼のヴォーカル曲は、


しゃがれた声でがなり立てていて、始めは激しい嫌悪感がありました。


ところが、何度も聞くうちに、その詩に宿る深い絶望感や悲しみ、



その声から感じる切なさや痛み。



マーシーの曲から放たれるそれらに打ちのめされて、



気がつけば大好きになっていたのです。




あれは僕が高校1年生の時でした。



「マーシーのソロアルバムが出る!」という話を聞いた僕は、



発売日が待ち遠しくて仕方ありませんでした。



「ブルーハーツみたいな曲が一杯入っているんだろう」と期待しながら。



ところが。



いざ発売された彼のファースト・ソロアルバム「夏のぬけがら」からは、



ブルーハーツでのような「彼らしさ」は全く感じられませんでした。



夏のぬけがら/真島昌利

¥2,568
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↑ジャケットからして、既に「らしくなさ」を感じました。


「ロック」じゃないのだ。


「フォークソング」みたいなのだ。


正直、すっごくガッカリしました。


ちっともマーシーらしくないじゃん。


何だよこれ・・・・・


そんな感じでした。



ところが、このアルバムも、何度か聞くうちにだんだんと、


心に沁みるようになってきたのです。


叙情的な歌詞と、穏やかな感情が伝わる歌声。


気がつけば、またしても彼の虜に(笑)。



マーシーは4枚のオリジナル・ソロアルバムを出しています。


1枚目のこれが夏のイメージ。


2枚目の「HAPPY SONGS」は冬のイメージ。


3枚目の「RAW LIFE」は最高傑作。攻撃的なイメージ。


これがファーストアルバムだったら僕はショック死していたかも知れません。


このアルバムの方を紹介しようか迷ったけど、これは「聞いてて当たり前」


な1枚なのであえて選びませんでした。


4枚目の「人にはそれぞれ事情がある」は大人のイメージですね。



最後に「夏のぬけがら」の全曲レビュー。


こういうの、いっぺんやってみたかった(笑)。


1、夏が来て僕等

マーシーの少年時代の夏を歌った曲。

僕も夏がくるたびにこの曲を思い出し、また少年時代を思い出します。


2、クレヨン

子供の頃に画用紙に自由な線を描いたクレヨン。

それを自分に置き換えて、子供のように自由に、無邪気に生きられない、

自分のもどかしさを歌った曲、だと解釈しています。


3、さよならビリー・ザ・キッド

変わってしまった悪友を歌った曲。

当時、とても切ない気持ちで聞いていました。


4、風のオートバイ

まさに青春らしさ満点の曲です。

若者の恋愛感に溢れています(←コメントがオッサンっぽくってヤダな)。


5、子犬のプルー

この曲はマーシーの作詞・作曲では無い。

そのため、アルバムの中でも異色で興味深い。

悲しい曲です。


6、地球の一番はげた場所

友部正人さん(このアルバム製作にも携わっている)の書いた曲。

歌詞は切ないのに、曲はとっても賑やかで心地よい不思議な曲です。


7、オートバイ

4曲目とは違って、ひとりでバイクに乗る自由なイメージの曲。

男の人生そのものを歌った曲、と捉えるのは誇大解釈し過ぎだろうか。


8、アンダルシアに憧れて

マッチこと近藤真彦が歌った(マーシーが提供した)事でも有名ですよね。

歌詞がとにかくカッコいい。

僕もカラオケでよく歌いますw

あと、僕の口癖は「アンダルシアに憧れるな!」です。


9、花小金井ブレイクダウン

マーシーは高校時代に花小金井(東京都小平市)に住んでいたそうです。

僕の母も小平に住んでいます(←だんだん曲のレビューじゃなくなってきた)。


10、カローラに乗って

この曲、すごく好きなんですよ。何故か。

ペーパードライバーの僕も、思わずドライブしたくなる曲。

隣にちょっとだけワガママな彼女を乗せてドライブしたいなぁ。

と、楽しい気持ちになれる曲です。


11、夕焼け多摩川

僕は夕方、京王線や東横線から見える多摩川に、

燃え尽きて落っこちてしまうんじゃないか、と思えるぐらいに真っ赤な夕陽と、

その優しさと激しさを受け止めて映える多摩川の水面が本当に大好きです。

この曲を聞くとその情景が頭に浮かんできて穏やかな気持ちになれるのです。


12、ルーレット

この曲はCDプレイヤーか何かのCMで使われていた、一番POPな曲。

歌詞はこのアルバムの中で一番好き。

友情を歌った曲のようで、愛情のようにも受け取れる。

特に最後の二行の歌詞は、僕のこれまでの人生の中のいろんな場面で、

ふと蘇ってくる、印象的なフレーズです。



今回のブログを書くにあたって今一度聞いてみましたが、


全然色褪せた感じがしませんね。


機会があれば、聞いてみて下さい。


「昔聞いてた」って人は尚更、今一度聞いてみて!!