今日は日曜日。
ふと「競馬」の話がしたくなったので、今日はその事を書きます。
僕はパチンコ&パチスロ以外のギャンブルは嗜みません。
が、競馬は昔は良くやっていました。
やらなくなった理由は三つ。
「馬券を購入するのが面倒」というのがもっとも大きな理由ですが、
あとの二つの理由のうちのひとつについて、書きます。
(これは余談になりますが、宮本輝の「優駿」は、
競馬界に関わる人間模様を描いたすごく面白い一冊です。
競馬ファンの未読の方、機会があったら是非ご一読を。
映画の方はノーコメントですが。)
砂肝21歳。
高校生の頃より(←マネしちゃダメ!)、友人の影響で競馬をやっていた僕は、
毎週土日に場外馬券場に行くのが、もはやライフワークになっていました。
当時は西国分寺という所に住んでおりまして、
中央線で立川の場外馬券場に行くにも、武蔵野線で府中競馬場に出るのも、
絶好の場所でした。
そんな訳で金曜日の夜になるとワクワクテカテカしながら新聞を購入し、
ラガービールを飲みながら明日のレースの予想をしていました。
そして職場で仲良くなったシンちゃん。
彼とは同い年、同じスロ好きという事であっという間に仲良くなり、
一緒にスロットに行ったり、府中競馬場へお馬さんを見にいったりと、
楽しい時間を過ごしました。
シンちゃんは、普段はボーっとした感じで大人しい人でした。
「砂肝ちゃぁん、仕事終わったらスロット行こうよぉ・・・」
喋りかたもこんな感じで、癒し系です。
が、府中競馬場のゴール前でレースの行方を見つめる時。
とりわけ、馬群が第4コーナーを過ぎ、最後の直線に入った時には、
人格が一変するのです。
「オラー、行けや!!差せ!!!
オラァ!!
来い!!来いっ!!来いぃぃぃ!!
あぁー!!」
よくお酒を飲んだり、車を運転すると人が変わる人がいますが、
彼はレース中は全くの別人格でした。
が、レースが終了するとすぐに、
「砂肝ちゃぁん、またタテ目だったよぉ・・・」
普段どおりのシンちゃんです。
競馬で勝った日のシンちゃんはもうホクホク顔で、
職場でも120ドルの笑顔でした。
そんな顔を見た上司のムラさんが一言、
「おい、シン、
お前から競馬取ったら何が残るんだよ。」
と言い放ちました。
シンちゃんは、こう即答しました。
「カネが残ります。」
僕達一同は爆笑、ムラさんも苦笑、シンちゃんも嬉しそうでした。
僕はそんなシンちゃんと競馬に行くのが楽しみでした。
(後編は明日書きます)