昨晩。帰宅中に一本の電話が入る。
相手は僕の先輩で、パチンコ店幹部社員のシャアさん(←苗字の一部を音読みした、氏のあだ名)である。
シャア「砂肝クン、明日何か用事ある?」

浄水器買ってからエログッズ物色するという僕ミッションを用事としないなら、自宅で全裸パーチャルセックス(要するにセンズリー)する位ヒマですが何か?

シャア「明日展示会行かない?」

砂肝「!!!!!」

やります!僕が乗ります!
砂肝「マジッすか!行きます!つか、行かせるべきです!」

狂乱の占い師のような台詞で同意し、明日正午に某駅待ち合わせの約束をする。
明日が楽しみだ。


明けて今日。

待ち合わせ時刻を20分以上過ぎてもシャアさんの姿はない。

氏は身長180オーバーで、昭和を思わせる銀縁メガネをかけている。

わかりにくく例えるなら、水木しげる先生の漫画に出てくる日本兵を、縦に拡大コピーしたような容姿だ。
既に到着しているなら見逃す筈はないのだが…

「…機械が…眠くて…」

突然背後からタクシー無線のような声が聞こえて、驚いて振り向くと、そこには憮然とした表情のシャアさん。

が、3つ言いたい。
いくら僕が後輩とはいえ、自分が決めた待ち合わせ時刻に遅れた事に対する謝罪は無いのか。

それに加えて何故、逆ギレされなければならないのか。

そしてその台詞は、遅刻に対する何の言い訳にもなってないんスけど…

数々の不満をかかえつつも、氏のおかげで「エヴァ4」が見られるのもまた事実。

感情のスイッチをOFFにして、向かうは新高輪プリンスホテル飛天の間。

待ってろ綾波(つづく)。