あばよ涙!


よろしく勇気!!


宇宙刑事砂肝でございますよ。


小学生の頃、使用済み蛍光灯を「レーザーブレード!!」とかいいながら、


廊下でブンブン振り回してたら、担任にムチャクチャ怒られた記憶が、


今、ハッキリと蘇りました。




さて、今日は「ぱち&すろ」をテーマに書きます。


前回までは、ハネモノ、一発台について書いていましたが、


いよいよデジパチです。


俺がなんとなくデジパチを敬遠していた理由はひとつ。



「ハネモノや一発台は玉がVにが、デジパチは数字が揃わなきゃダメ。


つまり、店がいくらでもインチキできそう。」



・・・・・言い訳していいッスか。


当時の俺は誰かに教わってパチンコを打っていた訳ではない。


しかも現在のように、親切に台に遊技説明がついている、何て事もない。


大当たり確率とか、当たったらどうなるか、とかが、


サッパリわかってなかったんスよ。



それでもその日は、何かに吸い寄せられるように、とある1台に着席した。


それが、「フィーバーレクサス6D」(三共)である。



この台は、大半の台がドット、もしくは7セグ(勿論、液晶は登場前ね)


がメインの当時のデジパチにおいて、パチスロのような「ドラム式」だったのだ。


つまり俺の中では、「ちょっとアナログっぽい=店がインチキできにくそう」


という「鼻がでかい=ち○こがでかい」というような、全く根拠のない理由により、


チョイスされたのである。



ゲーム性は至ってシンプル。


スタートチャッカーに玉が入ったら、中央のドラムが回転。


左リール→右リールの順に停止して唯一赤い数字である「7」が、


横かナナメに挟めば「リーチ」。


現在のようにスーパーリーチとかは全く無くって、


唐突に停止して当たるか、ハズレるという、


非常にわかりやすいものなのだ。




そんな訳で打ち始めてすぐに、「どうなればいいのか」を把握した俺は、


既に慣れた手つきで百円を数枚投入(←当時は百円から遊べた)、


ハンドルを握る。



なるほど。


目の前で何度も回り続けるリール。


まるで意思を持つかのように動き、、停止して一瞬だけ何らかのメッセージを放ち、


再び動き出す。


これはハネモノや一発台とは異質の夢を魅せてくれるようだ・・・・・。



そんな事を考える暇などなく(笑)、気づけば上段に赤7が挟みテンパイ。


「当たれ」などと願う訳でもなく、ただ事の成り行きを見守っていると、


見事に横一文字に鮮やかな「777」が揃ってしまった。



「・・・・・当たったん、だよね?」



半信半疑でハンドルを握り続けていると、みるみる銀玉が溢れてくる。


中央で開いたアタッカーに弾かれた玉が、続々と左右の穴に吸い込まれていく。


※この機種は大当たり時に、アタッカーの左右にあるオマケチャッカーも、

ガンガン玉が入る。普段入らない穴に、大当たり時に開放されるアタッカーの

左右の縁の部分が誘導釘の役割を果すのだ。


やがてフタが開かなくなり、リールが再始動。


「あぁ、終わったのか・・・・・」と思ったのもつかの間。


再始動したリールは、時間が遡ったかのように同様のリーチを引き起こし、


何と再び大当たりしてしまったのである!


既に手元のはドル箱にはいっぱいの出玉。


内心心臓はバクバクしているものの、冷静を装い、


微かに震える左手でコールランプを押して店員さんにドル箱おかわり要求。


「・・・・・どうなってんの、コレ?」


引き続き玉を吐き出し続けるレクサスの悪戯は、さらに続いた。


2回目の大当たり終了後、1回転目に再度リーチ。


そしてさも当然と言わんばかりに、3回目の大当たりが開始される。


「・・・・・スゲー!マジスゲー!!」


既に大当たりを告げる安っぽい電子音が脳にこびりついて、


大興奮中の俺に、さらなる衝撃が訪れる。


3回目の大当たり終了後にも、1回転目に保留玉リーチが発生。


まさか、嘘だろ・・・と思う間もなく4回目の大当たり発生。


「・・・・・まさか、壊れた??」


不安を煽るように、4回目の大当たり終了後もただちに5回目。


正直もうヤメてくれ!と思った5回目の大当たり終了後。


流石に店員さん、数人のお客さんに囲まれる俺。


いたたまれない気分で画面を見つめる俺の気持ちなどお構いなしに、


終了後1回転目のリーチはやはり、大当たり。



「・・・・・ヤバいんじゃないの、コレは。」



が、ハンドルから手を離す暇など一切無い。


6回目の大当たり終了後、「もうヤメてくれ!」という祈りが天に届き、


7回目の大当りは発生する事はなかった。


俺は百人一首ばりのスナップでコールランプを押して立ち上がった。


店員さんに「もういいの?無制限だよ?」と言われたが、その意味すら


分からず首を横に振るだけで、一刻も早くこの場を立ち去りたかった。


その日手にしたお金は3万円以上。


ハネモノで時間をかけて打ち止めて、ようやく8千円弱。


一発台のひりつく緊張感を制して、約1万円。


この日を境に俺はデジパチをメインにパチンコを打つようになる。




その後、本で調べた結果、フィーバーレクサスには、

・保留玉1回転目での連チャン性がある(そのためそこでリーチがかかれば激アツ)

・朝イチから単発で回す(保留ランプをつけない)と連チャンしやすい


というような特徴がある事を知る。

 ※この特徴は当時の筆者の記憶の内容です。

 本機種の正確な特性を表記したものではありません。



そして朝イチが熱い=学校行ってる場合じゃ無い、という、


思考が早くもダメ人間モードだった砂肝少年は、


完全にパチンコ中毒者になってしまうのであった・・・・・。