今日は俺の友人であるカズヒロ君の話を書きます。
カズヒロ君とは、俺がアルバイトしていた某ハンバーガーショップで
知り合いました(彼はその店のマネージャーとして異動してきた)。
初対面の印象は一言でいうと「白オーラ」。
とにかく頼りない感じで、覇気が無いのだ。
よって俺も絡みにくくて、当時は微妙な距離感で接していました。
その店の社員は店長とマネージャーの2名。
よってどちらかの休日は、どちらかが終日勤務となる。
当然どちらも激しく疲弊するので、
彼はよく油汚れのひどい厨房にダンボールを敷いて寝ていました。
そんな姿を見たり、くだらない話を重ねたりするうちに、
気がつけばしょっちゅう一緒に飲みに行くようになっていました。
そんな彼の性格が顕著に表れたエピソードを二つご紹介します。
①・・・二人で飯を食いに行くと、駐車場に車を停め、いざ店に入るという段階で
「あっっ!!サイフ忘れた!!」
と大声でアピールする。
1回目は、しょうがないと思った。
2回目は「おまえわざとか?」とツッ込みたくなった。
3回目以降は「これは芸風なんだな」と諦めるようになった。
まぁ、今になって思うのは、彼に悪気があるわけではなく、
当時は疲労が溜まっていて注意力が散漫になっていたのだろう。
②・・・バイトのみんなと一緒に飲みに行った彼は若干飲んでしまった後、
車でバイトの皆と一緒に帰宅する事になった。
そして車を発進させた直後、パトカーに捕獲されるハメに。
その時点での罪状は・・・
・酒気帯び運転
・免許証不携帯
・一方通行逆走
が、ちびまる子ちゃんに出てくる野口さんばりに悲壮な表情の彼を見たお巡りさんは、
その満貫クラスの反則を見逃してくれるのである。
そう、彼はとにかく人情に訴えかけるような表情や言動をするのだ。
そして俺は、そういった所を含めて、彼の性格の穏やかさに惹かれたのである。
社会人になってしまうと、仕事絡みの付き合いが多くなってしまうけれど、
彼とはお互いに仕事が変わっても、仲良くしている。
少なくとも俺は、そう思っている。
今年彼は結婚し、その結婚式に出席させて頂いたのだが、
とても彼らしい、皆を楽しませようという気持ちに満ち溢れた、
穏やかな結婚式で本当に感動してしましました。
いつまでも、奥様とお幸せに・・・・・。
そしてカズヒロ君の奥様へ。
俺と彼はそういう関係ではないので、
くれぐれもご安心下さい(笑)。