若葉流れる並木道。
花は散り、新たな時期をまつ桜達。

彼らは今、何を夢見てその場に居るのだろう?

散った花を見つめ、ふと感じる。
新たな命を残すため、彼らはそこで生き続けるのだろう。
そして僕らも、新たな未来のために何かを残したくて、此所に居るんだろう。
大事な者をもつ覚悟、今までの自分にはそれがなかった。ただ周りで支えてくれる人々に護られてばかりで、いざという時に、結局誰かを護れずにいる。

大事な者をもつ覚悟が無かったから、やっと気づいた人に送る優しさを。
護られた分以上に、相手をまもれること。
支えられた分以上に、相手を支えられること。
それが自分にとっての覚悟です。
雨の匂いが日に日に強くなるそんな日に、キミは下を向いてどんな雨より悲しい雨を流していたね。
「生きてる意味が解らない」と呟きながら。

ボクなんてまだ人生の半分も生きてないから、キミよりも解らないよ。
でも、今のボクは、それで良いと思っているよ。

きっとさ、寿命がつきたその時に傍にいる人々が教えてくれんだよ。キット…

だからさ、今は精一杯生きてみようよ。
すれば見えてくるよ。
生きてきた意味が