
フォルクスワーゲンAGは、2009年1月にデトロイトショーで発表したミッドシップ2シーター・オープン・スポーツのコンセプトカーであるコンセプト・ブルースポーツの画像を追加公開した。
このモデルは、最高のドライビングプレジャーを最小の燃料消費で”をコンセプトに開発されたコンセプトカーで、ダイナミックな走りと極めて優れた燃費性能および低CO2排出量を両立した点が最大の特徴だ。
ボディサイズは、全長3990mm、全幅1745mm、全高1260mmで、ちょうどマツダ・ロードスターと同じくらい。ホイールベースは2430mmでFRのロードスターより100mm長い。車輌重量はクラストップのボディ剛性を実現しながら、アルミ製ボンネットフードの採用などにより1200kg以下を実現。ソフトトップも手動開閉式としたことにより、わずか27kgとなっている。
今回走行シーンの画像が公開されたプロトタイプは、最高出力180ps/4200r.p.m.、最大トルク35.7kg-m/1750r.p.m.の2.0リッター直4直噴ディーゼル・ターボである2.0TDIエンジンを搭載。このエンジンは、コモンレール式直噴システムとNOx吸蔵触媒を備え、2014年に施行予定の欧州排出ガス規制であるユーロ6をクリアする極めて高い環境性能と、優れたスロットル・レスポンス、3.0リッター6気筒エンジン並みの大トルクを実現。トランスミッションはデュアルクラッチ式6段2ペダルM/Tの6段DSGを組み合わせている。
燃費向上策としては、VWの最新ブルーモーション・モデルと同様に、アイドリングストップシステムのほか、減速時に積極的にオルタネーターを回すことで運動エネルギーを回収することで、走行中のエンジン負荷を低減させるブレーキ・エナジー・リジェネレーションを搭載した。
この結果、このミッドシップ2シーター・オープン・スポーツは、0~100km/h加速6.6秒、最高速度226km/hという卓越したパフォーマンスを実現。同時に欧州複合モードにおいて23.2km/リッターという優れた燃費性能と、わずか113g/kmという低CO2排出量を両立している。ちなみに燃料タンク容量は50リッターで、航続可能距離は約1150kmに達する。なお、今回のプロトタイプはディーゼル・エンジンを搭載しているが、過給器を備えた小排気量直噴ガソリン・エンジンのTSIエンジンの搭載も可能だという。
前後重量配分は45:55で、ミッドシップ・モデルとして理想的なバランスを実現。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアはマルチリンクとなっている。トレッドは、フロントが1490mm、リアは1520mmだ。タイヤサイズはフロントが235/35R19、リアは245/35ZR19で、10本スポークの専用19インチ・アルミホイールを装着する。
エクステリアは、新型シロッコから採用されているVWの新しいデザインDNAを用いながら“テクノロジーと美の融合”をテーマにデザイン。クリーンでありながら力強さを兼ね備えた、ダイナミックなスタイリングを実現した。同時にフロントが112リッター、リアは70リッターの、計182リッターのラゲッジも用意し、十分な実用性も確保している。
ドライバー中心にデザインされたインテリアは、センターコンソール上にダイヤル式のシフトセレクターとタッチスクリーン式の情報エンターテインメントシステムを採用した点が特徴。ステアリングはフラットボトムタイプ、シートはワンピースのシートバックを持つセパレート型軽量レザーシートを装着した。また、インパネの照明やアクセントにはオレンジを多用し、ファブリック製トップとコーディネートしている。
海外の報道では、開発が順調に進めば、2012年後半には発売されるといわれている。
最近のVWは、デザインや性能を含めたトータルパッケージで秀逸な車種が多いと思う。先に発売されたシロッコなんかは、復活というコンセプトも手伝って、その強力なまでの挑戦的なプロポーションが認められ絶賛する声も多い。日本での販売価格は関税の関係で凄く高くなっているが、レースシーンでの活用は多いかもしれない。
そこにきて、このブルーノスポーツ…力強さと華麗さが混同したようなパッケージングは魅力的に映る以外に言葉がない。それでいて一目見てVWと分かるアイデンティティが織り込まれているセンスが、半端なく流麗である。
褒めすぎですね…
日本車もこれくらい頑張って欲しい。