アジレント・テクノロジー株式会社(社長:海老原稔、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、妨害電波源や不法無線局の監視・探知・位置検出、周波数利用状況の常時監視など、RF(高周波)信号モニタ市場向けに、低価格RFセンサ「Agilent N6841A RF センサ」、および専用ソフトウェア「Agilent N6854A RF ジオロケーション・サーバ・ソフトウェア」を発表、本日より販売を開始します。出荷開始は2009年8月を予定しています。

 今回発表の「Agilent N6841A RF センサ」は、小型でネットワーク・ベースの低価格なRF受信機です。広い動作温度範囲で動作し、かつ全天候型であることから、屋外設置に適しています。また、「Agilent N6854A RF ジオロケーション・サーバ・ソフトウェア」は、「Agilent N6841A RFセンサ」のネットワークを使用し、3~5台のRFセンサからの信号の到着時間差をもとに無線電波発信源の特定を支援するソフトウェアです。複数のRFセンサから得られた信号の相互相関をとることにより信号対雑音比を改善でき、低価格なRFセンサでも低レベルの信号検出が可能となりました。

 対象とする小規模エリアの周辺に複数の「Agilent N6841A RFセンサ」を設置してRFセンサ・ネットワークを構築し、「Agilent N6854A RF ジオロケーション・サーバ・ソフトウェア」やすでに販売しているN6820E信号調査ソフトウェア等を併用することで、妨害電波源や不法無線局の監視・探知・位置検出、周波数利用状況の常時監視などを行うことができるようになります。政府機関や民間の安全・警備保障会社などに最適な製品です。


市場状況

 近年、電波の使用周波数は高くなり、帯域は広がり、信号の複雑さは増しています。また、携帯電話をはじめ、通信に電波を利用する機器は急速に増えています。そのため、電波障害の探知や、周波数利用状況の常時監視、さらにはテロ対策などセキュリティ目的での不法電波監視など、信号モニタの重要性が高まっています。
 従来は高性能な受信機を高いビルの上などに設置して信号をモニタする方式が一般的でしたが、最近は信号密度が非常に高く、信号が複雑になっており、十分な把握が難しくなっている。この問題を解決するため、低価格のRFセンサを使って複雑な信号をモニタできるソリューションを開発していた。


「Agilent N6841A RF センサ」の主な特長

*6GHzまでの広帯域なRF 受信機:
 20MHz(メガヘルツ)~6GHz(ギガヘルツ)の周波数範囲で最大20MHzの情報帯域幅を有しており、広帯域な信号モニタに対応することができます。
 RFセンサは、TCP/IPのネットワークで制御を行うため、設置も容易に行うことができます。

*ソフトウェア定義の受信機で、アプリケーション開発用のAPIも用意:
 ソフトウェア定義の受信機のため、ネットワークからファームウェアを更新することができます。また、API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)としてセンサ・アクセス・ライブラリを用意しており、ユーザがアプリケーション開発を行うこともできます。

*センサ・ネットワーク構築で威力を発揮する正確な時間同期:
 GPS(全地球測位システム)受信オプションと、GPSが捕捉できない場所でも時間同期が可能なIEEE-1588準拠のネットワーク時間同期の機能を装備しています。捕捉データに正確な時間情報を付加することが可能です。

*優れた耐環境性を備えた小型の筺体で屋外設置が可能:
 IEC IP67 規格準拠の耐塵、防水保護構造を備え、-35℃~+55℃の広い動作温度範囲で動作する小型の筺体で、屋外設置が可能です。


政府機関や民間の安全・警備保障市場など。空港や都市部などの重要なエリアにおける妨害電波源や不法無線局の監視・探知・位置検出、周波数利用状況の常時監視などの用途向けで、価格もめっちゃ高いけど…