最近映画化されて話題となった「明日の記憶」という本を、 今日読み終わった。

話に出てくる家族は娘一人の3人家族。 その辺が自分と重なった。



ストーリーは50歳という痴呆になるにはまだだ若い年で、

若年性アルツハイマーに犯されてしまった男性のはなし。

記憶を忘れていくと言うことの怖さ、寂しさ、 それをそばで見守るやるせなさ、不安。

人が記憶というモノでいかにつながっているか。

介護する側ではなく、当人の目線での話がやけにリアルだった。



本では、ハリウッド映画のように抱きしめたり、

「忘れないうちに言っておくわ…愛してる」なんてセリフは一切でてこない。

でも、長年連れ添って…時間を積み重ねて生まれた愛情がそこにはあって、

それは言葉とか、そういうカタチで確かめ合うものではなく…

もっともっと染みこんだモノ… 体の一部とでもいうような…

確かなモノが散りばめられている気がした。

それがどんなに大切で、忘れたくないないと大事にしていても…忘れてしまう怖さ。

忘れられる悲しさ。

今自分がしている行動の全てが記憶で成り立っている。

駅からうちに帰ること。電話をして愚痴をこぼすこと。

食事をすること。生きること。

忘れるってこれをも忘れてしまうこと。恐い。



本の中で出来ちゃった結婚する娘の場面は、 出先だったけど、構わず泣いた。

読み進んで、主人公の病状は悪くなるばかり。 最後の最後のページは、涙で文字が読めなかった。

思い返した今も涙が出る。



本の中に印象的な言葉があった。

「記憶が消えても、私が過ごしてきた日々が消える訳じゃない。私が失った記憶は、私と同じ日々を過ごしてきた人たちの中に残っている」





今日は読み終わったばかりで興奮冷めやらないので、ここまで。