信心深い両親の元で育てられたシンクレールは、神をも恐れぬ言動のデミアンに衝撃を受けると同時に憧れを抱く。キリスト教以外の価値観に魅せられ揺れ動くシンクレールの若き苦悩の日々を描いている。以前に読んだ『シッダールタ』は仏教思想が中心だったが、ここではもっと漠然したものが理想とされていて、善悪二元論を内包した神といったもので、東洋思想の影響にあるらしい。
信仰や価値観を巡って自己を探究する物語であるのだが、ギムナジウム的な雰囲気が全体を漂いつつ、ティーンエイジャーの男同士の精神的だけとはいえ密接な関係が描かれるなど『トーマの心臓』や『風と木の詩』を思いだした。
|
中央公論新社
竹宮 惠子(著)
発売日:2002-07
|
|
小学館
萩尾 望都(著)
発売日:1995-08
|
| Amazy | |||




