第137回芥川、直木賞の候補作決定! | 砂場

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本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

もうそんな季節なのですね。

・芥川賞候補

円城塔「オブ・ザ・ベースボール」(「文学界」6月号)
川上未映子「わたくし率イン歯-、または世界」(「早稲田文学0」)
柴崎友香「主題歌」(「群像」6月号)
諏訪哲史「アサッテの人」(「群像」6月号)
前田司郎「グレート生活アドベンチャー」(「新潮」5月号)
松井雪子「アウラ アウラ」(「文学界」3月号)

文芸誌はまったく読んでいないので、僕の知識はスタジオボイス で連載している佐々木敦「絶対安全文芸時評」のみ。これは佐々木氏がその月の文芸誌を全て読んで1位から10位までを紹介するというコーナー。現在発売中の7月号では今回候補作となったうち「オブ・ザ・ベースボール」が4位、「わたくし率イン歯-、または世界」が3位、「アサッテの人」が1位で紹介されていた。

円城塔「オブ・ザ・ベースボール」は佐々木氏の紹介文によると「一年に一度、なぜか空から人が降ってくるのをバットで打ち返すべく日々訓練を積む主人公」の物語ということで、わけのわからなさにすごく興味を引かれる。円城塔の単行本「Self‐referenc ENGINE」を大森望が絶賛していたので、こちらは先日購入済みで積読中。期待して読みたいと思う。この回の「絶対安全文芸時評」では早稲田文学0 が10作品中の6作品を占めるという大活躍。秋には復刊第一号が発売されるということで、停滞気味の文学世界に新風を巻き起こして欲しいところ。

少し検索をかけてみたら川上未映子のブログ を発見。文筆歌手とは新しい。こういう子が芥川賞をとったら面白そうな気もする。


・直木賞候補

玻璃の天
文藝春秋
発売日:2007-04
赤朽葉家の伝説
東京創元社
発売日:2006-12-28
まんまこと
文藝春秋
発売日:2007-04-05
鹿男あをによし
幻冬舎
発売日:2007-04
吉原手引草
幻冬舎
発売日:2007-03
俳風三麗花
文藝春秋
発売日:2007-04
夜は短し歩けよ乙女
角川書店
発売日:2006-11-29


Amazy

すこぶる評判のいい『夜は短し歩けよ乙女』と『赤朽葉家の伝説』のダブル受賞が理想だ。これだったら直木賞を見直すのだが、まあ無理な気がする。

『まんまこと』なら『しゃばけ』シリーズで取って欲しい気がするし、『鹿男あをによし』なら『鴨川ホルモー』のほうが面白かったし。北村薫は前回は朝日新聞社『ひとがた流し』で落選して、今回文芸春秋社の本で受賞というのは、さすがにやり過ぎではなかろうか。

でも連続で候補作に入ってきただけあって、そんな気がするなー。ということで予想は、北村薫「玻璃の天」と松井今朝子「吉原手引草」のW受賞でベテラン勢の勝利。

僕の予想が外れることを祈っております。発表は17日。