お客様の問い合わせや配達先でのトラブルなど本屋に関わる謎を、しっかりものの社員の女性と推理力抜群のアルバイトの女の子が解決していくというミステリー連作短編集。
本屋の細かい業務まで書かれていて、書店員なら頷きながら読んでみたり、そこはうちと少しやり方が違うなと勉強になったりする。細かい会話の受け答えや動作など、まさに書店員そのもの。書店員が読んだほうが深く楽しめるのは間違いない。
そして、事件そのものはミステリー小説らしく、書店でそんな頻繁に謎解きのできる大きな事件も起こらないだろうとは思うものの、登場人物たちは実際にいそうな親近感のもてる人達ばかりで自然と物語に引き込まれる。謎解きも書店らしいネタを使っていて、書店員&書店好きの人にはたまらない。書店に興味の無い人が読んだらどうなのだろうか。この本を読んで、書店を身近に感じてもらえるようになれば有難いことです。
★★★★☆
■関連図書
『晩夏に捧ぐ』はシリーズ続編。図書館を舞台にした『図書館戦争』も人気がありますが、こちら実際の司書の仕事とはあまり関係なく戦争の特殊部隊のような業務を行っております。


