私にはケイタイがない。友達が、いないから。でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からの SOSだった…。(「Calling You」)誰にもある一瞬の切実な想いを鮮やかに切りとる"切なさの達人"乙一。表題作のほか、2編を収録した珠玉の短編集。(アマゾンより引用)
乙一の文章はとても読みやすい。いつも感心する。言葉の選び方が的確だと思う。難しい言い回しをしなくても、言葉の持つ意味だけで伝わってくるものが十分にある。そういえば最近、新刊がでてないなあ。
切なさの達人と呼ばれる乙一は「白乙一」と呼ばれ、これに対してダークな世界を描くほうは「黒乙一」というらしい。
