読んでいて一番驚いたのは、候補作のレベルの高さだ。どれも傑作で、どれも読んで欲しいハイレベルな作品ばかり。僕が普段は読まないジャンルも多く、こういう機会を得たことで、また読書の幅が広がったなと思う。個人的にも収穫の多かった、候補作全作読み。本好きの人にはお薦めだ。
僕は『わたしが語りはじめた彼は』『夜のピクニック』『明日の記憶』という順位で投票したが、作家の人気から考えると『チルドレン』と『家守綺譚』の一騎打ちではないかと思う。ほんとに順位を付けるのが難しかった。僕のその時の気分でこの5作品の順位付けは変わるだろう。
『チルドレン』も大好きなのだが、伊坂ファンの僕としては伊坂の最高傑作とまでは言い難い(僕のなかでは『アヒルと鴨とコインロッカー』が最強)この作品に大賞を上げるのは忍びない。『家守綺譚』はこの10作品のなかで最も完成度が高い傑作だと思うのだが、多くの人に読んで欲しいと考えると、読者層の幅の広さが魅力的な『夜のピクニック』『明日の記憶』を押したい。
そして、読書家を唸らせる文章力と構成力に加え、これからの作家としての活躍が大いに期待できる三浦しをんに本屋大賞をあげてさらなる飛躍を、と思ってこの順位にした。
さてさて、どの作品が本屋大賞に選ばれるのか。発表は4月5日予定。
著者: 荻原 浩
タイトル: 明日の記憶
著者: 梨木 香歩
タイトル: 家守綺譚
著者: 飯嶋 和一
タイトル: 黄金旅風
著者: 市川 拓司
タイトル: そのときは彼によろしく
著者: 角田 光代
タイトル: 対岸の彼女
著者: 伊坂 幸太郎
タイトル: チルドレン
著者: 雫井 脩介
タイトル: 犯人に告ぐ
著者: 絲山 秋子
タイトル: 袋小路の男
著者: 恩田 陸
タイトル: 夜のピクニック
著者: 三浦 しをん
タイトル: 私が語りはじめた彼は