昨年11月も歌川広重の作品展を観に行きました。

今年もまた、別な視点から展示された企画展があったので、観に行ってきました。

 



これまで日本画はほとんど興味がなかったのですが、昨年宮崎で開催された特別展における歌川広重 東海道五十三次の「保永堂版」と「丸清版」の比較展を見て以来、気になっています。

 

今回は、歌川広重の東海道五十三次を装帳作家である橋口五葉が編纂し、岩波書店から発行したものを復刻したものが展示されていました。

東海道五十三次は当時とても人気があり、後から増版されたものも数多くあるようです。

後から擦られたものは摩耗や劣化によって本来の雰囲気とは変わってしまうものもあります。

このようなものについて、五葉が復刻を試みたものが今回の企画でした。

 

下絵と比べてできるだけ雰囲気が変わらないよう作業し、広重が使用した紙と類似するものにするなど工夫を重ねながら復刻したものです。

 

わたしは橋口五葉という人物を知りませんでした。

ですが、本来の下絵と「変わり図」(下絵とは景色や色味がことなる増版したもの)を比較してみるのは、とてもおもしろく感じました。

下絵とは形や色味が違い、間違い探しをしているようでした。

 

下絵に対する五葉の解釈のしかた・説明書きも読むと、五葉という人物をさらに知りたくなりました。

去年の歌川広重展で購入した本に、『歌川広重 二つの東海道五十三次 保永堂版と丸清版』があります。



これの下絵を見ながら「変わり図」を思い出し、橋口五葉についても調べてみたいと思います。

この本を持って行って、見比べてみればよかったなと後から思うことでしたてへぺろ

 

ひとつのことを調べると、また次にわからないことが出てきて、また調べるとさらにわからないことが出てきます。

学習って、こうしてつながっていくものだなと感じます。

生涯学習になります…ニコニコ