先日、標題の特別展を見てきました。
印象派絵画が浮世絵から影響を受けているということを知ってから、少し浮世絵にも興味をもっていました。
といっても通常の浮世絵展ならば、わざわざ美術館で見ることはなかったと思います。
今回は、浮世絵を描く歌川広重の「東海道五拾三次」の絵をちゃんと見てみたいと思い、行ってみました。
各宿場町の特徴などをどのように描いていたのか、当時の旅行雑誌のような役割を果たすものが各地をどのように説明していたのか見てみたかったのです。
わたしが行った日は、浮世絵を専門とする研究者 浅野秀剛先生が絵の説明もしてくださるとのことで、お話も聞けました。
何の知識もないわたしは、話を聞きながらもただただ「そうなんだ」と思う程度
とても専門的で難しく感じました。
しかし、聞けてよかったです
お話を聞いた後に、「東海道五拾三次」を見たのですが、保永堂版と丸清版という2つの出版社から出ていたことを知りました。
その2つの出版社から出されたの両方が比較する形で展示されており、各宿場町のうち同じ場所を描いたものはどのような差が出てくるのかという視点で見ることができました。
本当はこの2版だけではなく、もっといくつも描かれていましたが、53ヶ所すべてが完成しているのが2版のみということでした。
前知識ができたことで、見る視点が変わり、楽しめました。
じっくり1時間〜1.5時間かけて見ることができました。
今日は図書館に行き、以前も借りたことのある『東海道中膝栗毛』をまた借りてきました。
歌川広重の絵で宿場町の特徴や当時の生活状況を知り、『…膝栗毛』でストーリー性をもった内容を照らし合わせると、より理解も深まるのではないかと思います。
これまではあまり憧れることなくスルーしていた分野でしたが、日本の美術にも興味が出てきた自分に驚きました。
再度『東海道中膝栗毛』を読むのが楽しみです