タイトルが過激です…ニヤニヤ

 

ですが、この本を読んでみました。

以前から著者 中野信子さんの本を読んでみたくて見つけたものです。

脳科学という視点から「恨み」とは晴らせるものなのか、気になって手に取りました(笑)

 

読んでみると、恨み・妬み・羨みなど類似しているようで定義が異なる用語の説明、調査結果による思考の傾向など、読むにつれて「なるほど〜」と納得しました。

また、著者が脳科学研究を始めたきっかけやこれまでの人間関係に対する考え方、振る舞いの難しさ…と、この本に出会わなければ知り得なかったことも書かれていて、中野信子さんについて、もっともっと他の本も読んでみたくなりました。

 

「誰かへの恨みが消えなくて、どうにか恨みを晴らしたい!!!」という人へのアドバイスというよりも、「人間はこんなとき、このような思考になる。そのときどう対応していくか。いくつかのパターンがありますよひらめき電球」という教本のように感じました。

癒される内容を期待している方には目的がズレている気がします。

 

わたしが印象に残った内容は、

「すぐに友だちを作れる人、どこでも生きていけそうな人、楽しそうな人が妬ましかった」

「逸脱している自分をどう扱ったらよいか悩んでいた。一般的と言われる社会に苦もなくとけ込んでいる人がすごく妬ましい」

という記述でした。

こんな考えに陥ったことがあるからです。人に合わせるのって、簡単なようで難しい。主体性を失くしているともとれる。

コミュニケーションは、コトバだけではなく表情や会話の間の取り方、しぐさ、目線まで、細かいことが総合的に判断されるため、コトバでは人に合わせていても、表情は納得してなさそう…など、難しいところです。

「人の適切な振る舞いを学習して、自分もそう振る舞えるようにトレーニングを積むことが必要」のようですおーっ!