中高生向けに書かれた齋藤孝先生の本です。

あるPodcastで紹介されていたことをきっかけに、わたしも興味がわき、読んでみました。

 

中高生向けですが、大人が読んでも「友だちとはなにか」根本的な関係性について考えさせられる本でした。

 

●<人を変えることはできない。できることは、人の課題に対面したとき、「自分がどう対処するか」を考えること。>

 

●<教育とは、大人になって賢く生き抜いていくための力を養うこと。>

 

●<正直な意見であっても、相手を傷つけないように、否定しないように配慮することが必要。>

どれほど仲のいい友だちでも、思ったことを正直にズバズバ言っては関係は崩れる。相手を不快にさせないことが大切なマナーであり、正直さは誠実ではない

●<友だちとは、素の自分をさらけ出して付き合うのが親友ではない。いっしょにいて明るい気持ちになれる、心が支えられるのが友だちである。>

 

●<友だちが離れていってしまう人は、視野が狭く自分の正当性を押し付ける。>

 

●<うまくできないことを性格のせいにせず、行動で変えていく!>

 

こんなことが書かれています。

「いやな思いをする」ときは、そのときそのときで状況やニュアンスが違うわけで、まったく同じシチュエーションはほぼないので、だれかの例を参考にして同じことをやってみる!!!ということができない話です。

自分で体験して学んでいくしかないのです。

これが自信につながり、よりよい人間関係がつくれるのだと思いました。

誰しも日常生活のなかで気が付いている内容ですが、改めて文章で説明されると、より心に残ります。

 

以前、母が「教育っていうのは、人をつくっていくの。」と言っていたのを思い出しました。たしか、母の友だちの例を挙げて話していました。

日常生活のなかで人との関係において、気づいたことだと思います。

わたしはこの話を聞いたとき、「生きているあいだじゅう、学ぶことばかりだね」と言ったことを思い出しました。

 

この本のどこかに(本の帯かまえがきか…?)「一生使える人間関係術」と書いてありました。

わたしも今後、見返したくなることが出てくると思います。手元に置いておきたいなと思いました。