※映画のネタバレが含まれます滝汗

 

名画はなぜ「名画」と呼ばれるようになるのか?

下矢印

時代背景やそのときの価値など、どのようにして値段がつくのか?

下矢印

最終的に誰が値段を決めるのか? 個人?審議会?オークション?

 

 

西洋美術の本を読むようになって、こんな疑問が頭をよぎります。

最近買った本に『美術の経済 名画を生み出すお金の話』というものがあります。

名画と呼ばれるようになるナゾを解明したいために、興味をもって少しずつ読み進めている途中です…ルンルン

 

それだけではなく、絵画を売る仕事「美術商・画商」はどのように生計を立てているのだろう…

こんな疑問も出てきました。

名画1つはかなり高額ですが、「名画」だと判断されるまでの過程、売れるまでは画商はどのように暮らしているのか等おもしろくなってきました。

 

そんなときに見つけた標題の映画、とても興味をそそられました乙女のトキメキ

 

画商がオークションにかけられる「名前のない肖像」について直感で価値を見出し、その絵について徹底的に調べあげ、名画を証明していくというストーリーでした。

途中、ライバルに営業妨害されたり、お客様に裏切られるなど、ひどい目にも遭う画商ですが、最終的に名画の価値をより高くし、大切に温めていく展開です。

家族との関係性を描く場面もあり、画商がいかにつらい思いをして暮らしていくか、いかにお金が人間関係まで狂わせてしまうかと、深く考えるところもありました。

 

この映画を見て、もっとじっくりと『美術の経済』を読みたくなりました。

いろんな名画が紹介されているので、「あの有名な絵は、ここにあるのか!」という発見もあります(笑

今回は映画を見た視点が独特なものでしたが、また1歩、疑問解明に近づいた気分です虹

 

<映画のなかでグッときた台詞>

「この老人と幼い子どもの絵は、人生を終えていくものと人生を歩んでいくものだ。

人生を達観したものにしか描けない絵だ。」

 

 

※多少の台詞の違いはありますが、このようなニュアンスの台詞が出てきました。

画商はこれを、自身の孫に教えます。感動の場面でした。